お茶の時間を挟んで、次は大きめの太鼓が登場。
「お座敷太鼓」と言うそうで、金沢のお茶屋独特のものなんだそうです。
このお座敷体験では、このお座敷太鼓も叩かせてもらえます。紗やか姐さんのリードで、私も挑戦!
「トンツクトンツク…」と、2つある太鼓の内どちらを叩けばいいか、声と手で教えてくれる紗やか姐さん。
でも、焦り始めるとダメですね。
まぁ、一定のリズムに乗れば叩けますので、難しがらずにみなさんも挑戦してみましょう!
次に始まったのは「金毘羅船々(こんぴらふねふね)」という歌に合わせておこなうゲーム。徳利の「袴」と呼ばれる木製のコップのようなものを座布団の上に置き、 姐さんたちの「金毘羅船々 追い手に帆かけて シュラシュシュシュ〜♪」という歌に合わせて、袴を取ったり、取らなかったり…。
[左上] 私もお座敷太鼓に挑戦! 他の方が先に叩かれたのを聞いて、大体のリズムは覚えて挑戦できたのですが、気の緩みか、最後の最後に間違えましたー。
[左下] こちらが「金毘羅船々」の様子。代わる代わる袴を叩くようなしぐさをするのですが、歌がどんどん速くなって、お手付きしてしまいます。そして大・爆・笑!
ここでようやくわかりました。
お茶屋というところは、こうして楽しむモノなんですねー。最初は稽古を積んだ芸をゆっくり鑑賞し、お酒が入って気分が良くなったところで、芸妓さんたちと楽しくゲーム。
今回体験したお座敷太鼓も、金毘羅船々も、挑戦者が間違えたり、負けたりするたびに、「あぁ〜!」と声が上がり、大爆笑ですから!
シュラシュシュシュ〜ですよ!
芸妓さんと楽しむゲームは、これ以外にもたくさんあるんだそうです。
日本文化の一片をまた知ることができました。
あっという間の楽しい1時間。
これでお茶とお菓子がついて3,000円という参加費です。夜にお邪魔したら、とてもとてもこんな値段では済まないんでしょうね。
価値ある経験でした。
先月の特集では、 近江町市場 の「近江町食堂」でランチを食べましたが、市場であれこれ買って食べる「つまみ食いランチ」もオススメです。
たとえば「 大松水産 」。
店のほとんどのスペースは、出荷のための荷造り場ですが、端っこにテーブルが用意してあり、簡単な食事をすることができます。
バタバタと出荷作業をしているところに声をかけると、おばあちゃんが出てきて、イカを焼いてくれたり、海鮮丼を作ってくれたりするのです。
決して落ち着ける場所とは言えませんが、気楽にリーズナブルな値段で、新鮮な魚介類を食べられるため、ある意味(お財布を気にしなくていいとか、かしこまらないでいいとか)、落ち着けるかもしれません。
[左側写真/上から順に]
お店の外側にテーブルがあり、その場で新鮮な海産物を食べることができる「大松水産」。
針うにとはムラサキウニのこと。七尾産だそうです。好きなのを選んでお皿に入れますが、針が動くほど新鮮でビックリ。
店先にちょこっと座って食べるのが「つまみ食いランチ」の気分を盛り立てます。
そのほか近江町市場は、カニがその場で食べられるところもありましたし、おいしそうなカマボコもつまんでみたいな〜と思いました。
特に目についたのはドジョウのかば焼き。
至るところに1串○円という形で売っているのです。
どじょうそのものがよく獲れるというわけではなく、ドジョウを甘辛くかば焼きにして食べるのがこのあたりの風習なのだそう。夏バテ防止に食べるのが主流だそうですが、滋養強壮の食べ物として、年中いただくことができるそうです。
金沢の食文化を知りながら、近江町市場でつまみ食いランチ、いかがですか?