兼六園 を出たら、車でついてきていたカメラマンさんのために、レンタサイクルをします。
今、金沢では10月20日までの社会実験として「 まちのり 」というレンタサイクルを実施しています。市内に10のポート(貸し出し所) があり、どこでも借りられ、どこでも返すことができます。
しかも、基本料金200円を支払ったあと、30分以内に次のポートへ返却すれば、追加料金はゼロ!
ポートは主要観光スポットにあり、もちろん兼六園前にも設置してあります。
先述の通り、金沢の観光スポットは自転車で回ると近いので、うまく回れば基本料金200円だけで回り切ることもできるかもしれません。
このしくみは、パリで大成功したレンタサイクルシステム「ヴェリブ」に似ていますね。
実際、金沢市長がパリでそれを見て、「ぜひ金沢にも!」と、形にし始めているのだそうです。この「まちのり」がそれ。
なかなか好評のようで、近い将来、金沢版の新しいレンタサイクルシステムが生まれるかもしれません。自転車乗りとしては、ぜひ成功して、自転車の魅力を多くの人に知ってもらいたいですね!
カメラマンさんも自転車を手に入れたところで、本格的な金沢自転車散策のスタート。
[右] 金沢城公園の脇を行きます。金沢城の石垣も、自転車で走って近くを通ると、ものすごく高いのがわかるんです。車じゃ気がつきませんでした。
金沢城公園の脇を抜けて、メインから1本内側の道を走っていると…。
視線の右側に入ってきた建物を見て、思わず「何これ、カッコイイ!」と止まってしまった私。
日本のものとも、西洋のものとも言えない門が、石段の上に鎮座する神社。
これが前田利家とその妻・お松の方が祀られている 尾山神社 だったのです。
でも再び懺悔します。
この神社も、和漢洋の三様式を持つ門「神門」も、金沢のシンボルといえるものなんですね。なのに私、行くまで知りませんでした。
自転車で裏道を走っていたからこそ、出会えたスポットです。
ステキな門に惹かれて入ってみると、歴女にはたまらない…と思われる前田利家の像や、おなじみ金の兜があったりして、歴史を感じさせる場所でした。
また金沢の魅力発見です。
さて、進路を北へ取り、立ち寄るべきは金沢の台所・ 近江町市場 でしょう。
地元の活気を感じられるだけでなく、おいしいお魚料理を食べることもできます。ここでランチタイム。
うかがったのは、市場内にある「
近江町食堂 」。地名を店名に配するぐらいなので、その自信がうかがえます。
そして、期待は裏切られませんでした。
「近江町で働く人のためにお昼を提供したいから」というマインドを持つ店長。つまり、観光客相手ではなく、地元の…、魚には厳しい目を持つ人に食べに来てもらおうと。その心意気で出している料理なんですよ! おいしくないはずはありません。
おすすめは日替わり定食700円。
その日の旬の魚介類がおかずになった定食です。
この日は甘エビとかさご。
かさごなんて、「今日のはちょっと小振りだったから」という理由で、3尾も。甘エビも大きくて、トロトロです。
そのほかの定食、一品料理も充実しているので、大勢で来て少しずつつまめるとよさそう。こんな店が近くにあったら、毎晩飲みに来ちゃいます♪