JCA top
トップイメージ
フリーライターの 詳細へ土肥 志穂詳細へサイクリング ターミナル に滞在し、おすすめポイントや周辺サイクリングコースを紹介します!

豊前街道で温泉と歴史探訪。これで山鹿のことがもっとわかる!

さて、ゆうかファミリーロードをたどって山鹿の歴史探訪へでかけましょう。

ターミナルを出てすぐに現れるのが鍋田横穴群。

これも国指定史跡の古墳のひとつで、岩に61個の横穴が開いています。

特に27号横穴には人や武具の彫刻が施されていて、一見の価値あり。これが約1400年前に彫られたというのですから驚きです。

鍋田橋を渡ると、すぐそこが「ゆうかファミリーロード」の入り口。「ゆうか」は「熊鹿」と書くそうです。つまり、熊本と山鹿を結ぶサイクリングロードという意味。

川沿いに続くサイクリングロードをたどって、まずは山鹿大橋まで行きます。

山鹿大橋に着いたら、橋に立つモニュメントに注目です。

着物姿の女性が頭に何かを載せて踊っている姿。
この頭に載せているものこそ、有名な山鹿灯籠です。

毎年8月15、16日に開かれる「山鹿灯籠まつり」では、このモニュメントのように、頭に灯籠を載せた女性が美しい舞いを披露してくれるんだそうです。

灯籠まつりについては、のちほど詳しく触れるとして、走っているときは、街中の灯籠探しをしてみましょう。

橋の欄干をはじめ、街灯や看板など、至るところに灯籠がモチーフとなったものがあります。

山鹿大橋のアンダーパスを通ったら、サイクリングロードから離れて山鹿中心部へ向かいましょう。すぐに古い町並が続きます。

これが山鹿観光スポットのひとつ、豊前街道です。

江戸時代に参勤交代のルートとして使われていた豊前街道は、今でも当時をしのばせる建物が並んでいます。木枠の引き戸が入り口の、「有働サイクル」という自転車屋さんもありました。

しばらく行くと、モクモクとした白い湯気が見えてきます。

そう!
これが1000年以上の歴史を持つ山鹿温泉。

その中心部には足湯のサービスがあるので、さっそく利用してみます。泉質はアルカリ性単純泉だそうで、お湯は無色透明。

匂いはありませんが、あちこちで湯気が立っているので、ここが温泉場であることは一目瞭然。

湯量の多さも実感します。

足湯はぬるめでしたが、おしゃべりしながらのんびりするにはちょうどいいでしょう。

近くに観光案内所もあるので立ち寄る価値大です。

せっかく街中に来たので、ここらでお昼にでもしましょう。足湯からすぐ近くにある「 詳細へ 彩座(いろどりざ) 」にお邪魔します。
ここを昼食場所に決めたのは、最近、山鹿名物となったあるものが食べられるから。

それは、「馬カレー」です!

熊本と言えば馬刺し。

普段から馬肉を食べることで知られていますが、「その馬肉で何か名物が作れないか?」と、地元の飲食店が集まって考案したもの、それが馬カレーです。

芝居小屋風の店内へ入ると個室に通され、いただいたのは「カレーランチセット(1,280円)」。

旅に出ると、なるべく名物を食べたいものですよね。でも旅館の食事って和食が多いので、お昼にカレーって飽きがこなくてグッド! しかもそのカレーが名物ときたら、これは得した気分です。

しかもこのセットなら、馬刺しに辛子レンコン…と、熊本名物も少しずついただくことができます。

以前出会った熊本の方が、「いつも冷蔵庫には馬肉が入っていて、カレーにも入れるんですよね。熊本以外の人は、なんで食べないんだろ? おいしいのに」と言われたのを覚えています。馬カレーは名物ですが、同時に熊本の日常の味もいただけたなんて、さらに旅気分が盛り上がります。

味は牛肉に比べて脂肪分が少ないからか、あっさりと淡白。でも、それが濃厚なルーとマッチしています。馬肉はビタミンやカルシウム、鉄分なども豊富というので、健康にも良さそうですね!


詳細へ今回訪れたターミナルはこちら