「 ヤセの断崖 」は松本清張の小説「ゼロの焦点」の舞台となった場所。

能登半島地震の際に一部崩落してしまいましたが、復旧工事が終わって新しい展望台がお目見えしました。

案内看板に従って断崖を見に行きますが、どこが断崖なのかわかりません。それもそのハズ、私は断崖の上に立っていたので、断崖そのものは見えないのです。ハハハ…。

しかも地震で崩落した部分が「そこに立つとヤセる思いがする」場所だったようで、かつての迫力はなくなってしまったそうなんです。
それでも35mの絶壁は圧巻。

少しこのあたりを散策して、全体の風景を楽しむことにしました。

地元の若者2人が、釣りのために崖を下って行ったので、カメラマンさんが続いてみます。周囲には地元の方だけが知っている無数の小道が、まるでけもの道のように伸びているのです。

下ってみると「ヤセの断崖」の様子がよくわかりました。崩落前の姿は知らないのですが、それでもスゴイ断崖絶壁です。

さらに南へ進むと、「義経の舟隠し」という場所にたどり着きました。
義経と弁慶が48隻の舟を隠した入り江だそうで、下をのぞいて納得。
なるほど、ここなら舟を隠せそうです。

それにしても、改めて自然の偉大さを感じる入り江です。
真上からのぞくと、ここもヤセる思いがする場所でした。

さて、断崖絶壁で少し涼んだら、後半の健脚コースに突入です。
ここからは走り応えを感じてもらいましょう！

「泣き砂」で有名な琴ヶ浜についたら、剱地(つるぎじ) 大橋で右へ鋭角に曲がります。仁岸川(にぎしがわ) 沿いに進路を南向きに変え、 スタートした「能登ロイヤルホテル」を目指すのです。

このサイクリング大会は、同じ道を往復せずに、ループとなっているのが良い点。しかも、サイクリスト御用達の広域農道を走ります。

橋で曲がってすぐに出てくるのが「門前町」という地名の集落。明治まではここに曹洞宗大本山總持寺があり、お寺を中心に町が栄えたのだと聞きます。

とっても雰囲気のある町並です。

門前を過ぎると、このコース最大の難関、距離7km、標高差180mのヒルクライムが始まります。
とは言え、平均勾配は3％ほど。頑張れば走りきれる斜度ですね。

なんと言っても、道幅が広い！ そして車が少ない！

もう自転車パラダイスです！

アップダウンはありますが、場所によっては下りの勢いで上りきれるところも。

私が走った時期はシロツメクサが満開の季節。
坂の途中でいい香りが漂ってきて、谷をのぞいたら斜面一面にシロツメクサが咲いていたという経験もしました。

それだけ自然が豊かな場所。上り坂があっても気持ちがウキウキするようなコースです。

さてさて、「中部日本サイクリング大会 in石川」のコース、いかがだったでしょうか？

開催は10月3、4日です。
3日(土)10時にスタートして、16時ゴール。その日は「能登ロイヤルホテル」に泊まって参加者との懇親会があります。 サイクリングの思い出話で盛り上がるんでしょうね。

4日(日)は朝食後フリーとなりますが、懇親会で知り合った人とサイクリングに行くのもOK。輪島・千枚田のほうまで行くこともできます。

参加費は以下の通り。

■ 宿泊参加	JCA会員 18,000円　一　 般 20,000円
	(一泊ニ食宿泊費、記念品、昼食弁当、保険などを含む)
■ 日帰り参加	JCA会員 6,000円　一　 般 7,000円
	(記念品、昼食弁当、保険などを含む)

また4日は「輪島朝市オプショナルツアー」も計画中。バスに乗って輪島の朝市を訪れたあとは、各地名所を巡って金沢駅まで行きます。 こちらは参加費8,000円(昼食代含む) となっています(15名以上の参加で実施)。

参加申し込みは お住まいの各都道府県サイクリング協会 にお問い合わせいただくか、石川県サイクリング協会理事長の高桑民生氏、電話＆FAX: 076-262-5515、 メール まで。申し込み締め切りは8月10日(火)です。

最後に、理事長の高桑さんからみなさんへ。
「能登の人は、人情味、やさしさにあふれる人ばかりです。復興して美しくなった能登を見に来てください。そしてこの大会で能登を元気にしましょう!」

きっとみなさんも、能登のみなさんから元気をもらえると思いますよ♪