飛鳥寺の前には、駐輪スペースがありました。レンタサイクルが発達しているので、このあたりは駐輪スペースが充実しています。

自転車道をしばらく行くと、一度、一般道と重なる箇所があります。

注意して周りを見ると、飛鳥寺の看板に気づくハズ。ここから自転車道を離れ、 飛鳥寺 に寄ってみましょう。

ここに鎮座する飛鳥大仏は、日本最古の仏像です。

昨年は飛鳥大仏開眼1400年に当たる年だったそうで、テレビの特番などを観られた方も多いのでは？

少し面長の大仏さまは、火災の被害も受けたそうですし、野ざらしの時期もありました。 そんな時代を1400年も経て今ここにあると思うと、また感慨深くなってしまいます。

飛鳥寺の裏には、蘇我入鹿の首塚もあります。大化改新の際、飛鳥板蓋宮で切られた首が、ここまで飛んできたといいます。 その飛距離約600m。

飛鳥寺の参拝が終わったら、歩いて行ってみましょう。

[左] 飛鳥大仏に手を合わせます。面長で四角いお顔が特徴です。 [右] 蘇我入鹿の首塚は飛鳥寺のすぐ裏にあって、歩いて行けます。

[上] 飛鳥寺のあとは、サイクリングロードは再び飛鳥川の右側に戻ります。

[下] 歴史の教科書でもおなじみの石舞台古墳。

飛鳥寺 から自転車道に戻ります。
すぐに玉藻橋を渡るので、再び川の右側を行くことに。

あっという間に次の立ち寄りスポット、 石舞台古墳 に到着しました。

古墳時代に作られ、蘇我馬子の墓という説が有力だそうで、大小約30個の石が積み上げられ、舞台のようなお墓が形成されています。

中にも入ることができ、幻想的ではあるんですが、石が落ちてこないかちょっと不安にも。

でも、こうして古墳の中に入れ、歴史に手を触れることができるのですから、貴重な存在と言えるでしょう。

[左] 高さは約5m。日本最大の方墳だそうです。 [中] なんと、中に入ることができます。階段を下って…。 [右] ひょえ〜！　幻想的!!　でも石が落ちてこないか心配。

そろそろお腹が空いてきました。

お昼は 石舞台古墳 の目の前にある 農村レストラン「夢市茶屋」 へ。その名の通り、明日香村のものをできるだけ材料に取り入れたレストランです。

古代米御膳は、いろんなおかずが楽しめて嬉しいです！

この日食べたのは古代米御膳(1,050円)。

赤い色のついた古代米を中心に、お袋の味を思い出す小鉢がついています。

どれも味が良くておいしかったのですが、特にショウガの佃煮が気に入ってしまいました。

甘味の中にもショウガのピリリとした辛味が効いていて、ご飯が進むのです。

石舞台とその周辺を眺めながら、古代米をいただきます。

これは1階のおみやげ処「明日香の夢市」で売っていたので買って帰りました。食後にはショウガ湯(350円)も飲んで、体はポカポカ。

これから3月上旬までは、飛鳥鍋御膳(1,050円)にメニューが変わるそうです。

飛鳥鍋は牛乳で煮るこの地方独特の鍋。それをメインに、小鉢や古代米がついているそうです。これも食べてみたい！

石舞台古墳 で飛鳥葛城自転車道はおしまい。ここからは一般道を通って最終目的地、 高松塚古墳 を目指します。

ルートは県道155号線より1本南の細い道。高松塚古墳へ行く前に見たかった「亀石」を探して見つけた道です。 「亀石」、「高松塚古墳」の看板を頼りに行くと、わかりやすいでしょう。

橘寺の本殿から、少し離れた場所に門があります。

これが亀石。どちらかというとカエルに見えるのですが…。

亀石へ行くまでの途中には、聖徳太子生誕の地とされる橘寺もあります。

さて、「亀石」とは何か？

文字通り亀の形をした石なのですが、誰が何のために作った石なのかはっきりわかっていません。

一説には2つの地域で起こった争いの結果、湖が干上がり、そこの亀がたくさん死んでしまったため、その供養に建てられたとも。

今は南西を向いていますが、もし西を向いたら大和盆地は泥沼になるという言い伝えもあります。

いずれにしても愛嬌のある顔から、これが古代に作られたとはちょっと想像がつきません。

亀石の見学を終えると、いよいよゴールの 高松塚古墳 です。

途中には天皇御陵がたくさん！
無人みかん売り場や、なぜか一面のひまわり畑などもあり(しかもその後ろは柿園)、目的地はもうすぐ。

県道209号線は少し上りがありますが、レンタサイクルの人も上っていたので頑張ります。

[上] なぜかひまわり畑が…。冬なのにツール・ド・フランス気分！

[下] 残念！　高松塚古墳は工事でまったく見ることができませんでした。

高松塚古墳の場所はどこか、どこかと探していると、右手に国営飛鳥公園館が出てきました。

この公園の中に高松塚古墳があると記憶していたので、自転車を止めて歩いて行くと…。古墳はまだまだ先とのこと。

自転車を取りに戻って、もう少し先に行きます。

途中、再び駐輪場が出てきたので、もうココで停めなきゃならないだろうと駐輪したのですが、結局は、古墳の目前まで自転車を押してアクセスできるようです。

ちょっと迷いながら当の高松塚古墳に到着してみると…。あれれ？　工事中。

修復工事をしているのはキトラ古墳だけと思い込んでいた私。あー、残念。

でも、ここまでの道のりが楽しかったし、 橿原市サイクリングターミナル から、自転車道を使えばあっという間に 高松塚古墳 まで来れることをお伝えできたので、まぁヨシとしましょう！

[左上] 1袋100円！　みかんの無人直売所がありました。 [右上] 太陽に向かってスクスクと伸びるひまわりのバックには、たわわに実った柿が。 [左中] 高松塚古墳へ行くまでには、青竜(せいりゅう)・朱雀(すざく)・白虎(びゃっこ)・玄武(げんぶ)の四神が植物でかたどられたものが…。 ちょっとおもしろい。 [右中] 「工事してなければ、こんな風景なのね」と、近くの案内板を見る私。茶色の壁の向こうに古墳があります。
[左下] 向かいの丘に上ると、ちょっとだけ姿が見えました！ [右下] 「今年も全国を走るどぉ〜！」と、明日香の村に誓います。

国道169号線沿いに、柿の葉ずし「ヤマト」がありました。

帰りは国道169号線をメインに、一気に ターミナル まで。でも一か所寄り道。

奈良名物の柿の葉ずしを買うため、国道沿いにあった「ヤマト」に寄りました。

新幹線の駅などでお土産としてよく買っていましたが、おいしいのでぜひサイクリングの途中に買いたかったのです。