一夜明け、せっかくここまで来たので、やり残したことを車で回って達成するぞ!
まずは前日気がつかなかった
「 はじ丸館 」へ。
野鳥が観察できるというので、こぢんまりとした施設だと勝手に思い込んでいましたが、実はBMXコースのすぐ脇にあった、立派な建物がそれでした。
かつて八千代湖で、アジア大会のカヌー競技がおこなわれたときに本部となったのがこの建物だそうです。
中に入って、備えつけの双眼鏡で、窓越しに野鳥を観察。
あまりたくさんの鳥は見られませんでしたが、まぁまぁ楽しめました。
そして次は「八千代の丘美術館」へ。
ここは農業と芸術がひとつになっためずらしい施設。
でも私の目的は美術館めぐりではなく、併設されたカフェ
「 フォーシーズンズ 」。
前日の夜、ここのオーナーと「明日行きますから!」と約束をしたのです。
そのオーナーとは、土井環さん(76歳)。
昼間はこのカフェで働き、夜はターミナルの宿直をするという、働き者のおじいちゃんです。
前夜、ロビーで30分くらい立ち話をして意気投合。どうしてもおじいちゃんのカフェが見たくて、訪ねてみました。
「働かんと寝たきりになるけぇ。周りに迷惑かけんように、こうしてぼちぼちやりよるんよ」というおじいちゃん。
そうは言っても、24時間働いていることになりません? すごい、この頑張りよう! やぁ、見習いたいものです。 いつまでもお元気で、おじいちゃん! ここにもすてきな出会いがありました。
そしてもうひとつ、約束の場所があります。
それは
「 冨士屋 」のご主人が
やっているもうひとつの古民具店
「 薫堂 」。
農具やたんす、瓶など、大野薫さんの趣味がふんだんに詰まったお店です。
薫さんは「広島のお父さん」という雰囲気がすごくする方。
商品のことを聞いたら、
ちょっとぶっきらぼうな感じで答えてくれるんですが、時折冗談を交えたりして、ホント、お父さんのようでした。
お店にはお宝がいっぱい眠っていそう。地元にいれば買って帰りたいものがたくさんでした。
最後に訪れたのが、八千代町のすぐ北にある美土里町。
ここには
「 神楽門前湯治村 」という
温泉施設があります。
ただの温泉ではなく、昔の湯治村を再現した場所です。
古い町並みには、食事をする場所や、大きな入浴施設、お土産屋さん、旅館まであります。
また、この地域で盛んな神楽の劇場もあり、土曜日には地元の人たちによる練習を、日曜日には本格的な神楽の舞台を見ることができます。
ターミナルを訪れるついでに寄ってみてはいかがですか?
ちなみに、八千代町サイクリングターミナルに宿泊した翌日もサイクリングを楽しむ方は、ターミナルで着替え、入浴ができるそうです。
輪行をするときも気軽にスペースを貸してくれるのは、さすがサイクリングターミナル!
さてさて、これで「 八千代町サイクリングターミナル 」の旅はおしまい。
今回は特に人との出会いがよかった! どなたも気さくであったかくって。みなさんも、このふれあいを体験してみませんか?