「 よしうみバラ公園 」を出たら、お次は第2の目的地、「 村上水軍博物館 」へ。
国道317号線を、サイクリングロードに従って東に進み、宮窪港へ突き当たったら右に行きます。
県道49号線を、左に海を見ながら進み、お城のような建物が見えたらそこが村上水軍博物館。
村上水軍は、戦国時代に「海の大名」と呼ばれた、いわゆる海賊。すぐ近くの能島に城を構え、活動していました。
博物館へ寄る前に、向かいにある「 能島水軍 」という 物産館へ。ここはレストランもあるんですが、能島周辺の潮の流れを間近で見られる 「 潮流体験 」という船が 出港しています。
村上水軍が能島を拠点にしたのは、瀬戸内独特の潮流の激しさが、天然の要塞となっていたから。 敵が来ないのと同時に、この辺りを通る船の水先案内人となり、お金を稼いでいたのだそうです。
潮の流れが最も激しくなるのは干潮時と満潮時。 年間の干満時間は「 能島水軍 」 でも教えてもらえますので、ぜひ、その時間を狙って船に乗ってみてください。
さっそく私も乗船。
40人ほどの小型船で、まずは能島を目指します。能島は周囲700mほどの小さい島ですが、「なんでこんな小さい島に、城を建てたんだろう?」と思っていた私。 でも実際に島を見て、その理由がわかりました。
島そのものを城、周りの海を城のお堀と考えればいいのです。能島の周りの潮流は、本当に激しく、「ここは川?」と思ってしまうほど。
これでは、エンジンのなかった当時の船だと、城に近づくことができません。岩に当たる潮は、1mくらいも落差をつけて、ゴーゴーと流れているんですから!
また、海の中の岩に当たった潮で、一見、海水が湧いているように見える「湧き潮」、鳴門でも有名な、潮が渦を巻く「渦潮」も見られます。これはおもしろい!
約30分の潮流体験を終え、今度は「 村上水軍博物館 」へ行きます。
能島の潮流を体験したあとは、展示してある資料がよく理解できました。特に航空写真を見ながら、館長の矢野均さんに説明してもらってさらに納得!
「今治城と能島の大きさを比べてみてください。今治城の敷地と、能島の大きさはさほど変わらないでしょ? 今治城の周りにあるお堀が、ほら、能島は海になっている」
そのあとも、村上水軍の生き字引、矢野さんの説明がすごく興味深かったです。ここ村上水軍博物館は、潮流体験のあとに来るのがオススメですね!
そしてお待ち兼ねのお昼ご飯。能島水軍に戻って、「能島御膳」(1,500円)をいただきます。
さっき見てきた激流にもまれた鯛は、やっぱりプリプリ! あれだけ潮の流れが速ければ、身が締まるハズです。
海鮮バーベキューもオススメで、鯛、サザエ、瀬戸貝、タコ、イカを、テラスで焼いて食べます。2人前で3,000円。 獲り立ての魚が食べられるそうですから、こっちも美味なんでしょうねぇ。 |
サイクリングはここで折り返し。ここまで22km。 今度は正規のサイクリングロードを使って、 今治市サイクリングターミナル に戻ります。 | |