そして第3の目的地は、「 瀬田の唐橋 」。
ここも「瀬田の夕日」として近江八景に選ばれており、日本書紀をはじめとした多くの文学作品に登場する名所です。
昔から「唐橋を制する者は天下を制する」と言われ、京都防衛の要所となっていました。
あの「壬申の乱」では、大友皇子と大海人皇子の最後の決戦場となったとか。
石山寺から約2km。「もうそこは琵琶湖!」というところに「 瀬田の唐橋 」はあります。
現在の橋は1979年に架け替えられたものだそうですが、象徴となる擬宝珠は昔の姿をとどめていて、古風な雰囲気を漂わせています。
今はもちろん車社会ですから、唐橋の上はズラッと渋滞中の車が並んでいましたが…。
実は唐橋よりも気になったのが、瀬田川を行くカヌーの群。
「群」と言いたくなるほど、次々とカヌーが行き来するんです。瀬田川は本当にカヌーが盛んなんですね。
ちょっと寒そうですけど、水面をスーイ、スーイと行く姿は、なんとも気持ち良さそう! 4人乗り、2人乗り…、中にはヒザ立ちをして漕いでいる人も。
着ているユニフォームを見ると、大学や企業名が書いてありました。ちょうど夕方だったので、近くのカヌー部がここで練習をしているんですね。
唐橋の下を通れたので、より水面に近いところで瀬田川を感じます。
豊かな水と、その上をアメンボウのように行き交うカヌー。とってもいい気分でした!
さてサイクリングコースはこの「 瀬田の唐橋 」を折り返しにして、今度は瀬田川の左岸を行きます。
帰りのコースは田舎の河川敷っぽいところが多いのですが、道が狭い上に、車が一方通行ではないので、少しストレスを感じます。
でも! 途中に関津峠という約1kmの上りがあって、これがラストに根性出せてちょうどいい。
ちゃっかり関津峠という名前までついているくらいですから、見た目もちゃんとした峠。
山間のうっそうとした感じなんです。
それが住宅街を抜けて突然現れるから、また驚きなんですよね。峠近くの斜度は上がりますが、全体的に緩やかな上りなので、ビギナーでも頑張れば大丈夫。
ただ、ダラダラ上りって結構脚にくるんです。
立木観音の700段とダブル・パンチ!
でも心地よい疲労感♪
ターミナルを出発し、瀬田の唐橋で折り返して往復約20km。
観光を入れるコースなので、ちょうどいい距離です。
まるで海のような琵琶湖畔。この日は風が強く、波しぶきもすごかった!
せっかく琵琶湖近くにきたので、健脚ライダーは琵琶湖1周に挑戦を。1周は約190km。ターミナルからは往復で約200kmになります。
琵琶湖ほぼ1周、サイクリングロードがあるので走りやすさもお墨付き (ちょっと狭いですが…) 。
ただ、海のような琵琶湖から吹く風と、山から下りてくる風がキツイので、心して臨みましょう。
コース上には駐車場や小さな公園が点在しているので、トイレの心配もなさそうです。次回、このコースをレポートできる機会があれば、こちらに掲載しますね!
信楽方面の山道。目の前には、伊賀まで37km、甲賀まで38kmという看板が。
大津サイクリングターミナルから東へ、信楽川沿いに行くと、焼き物で有名な信楽へ行けます。
国道422号と307号は、「湖南アルプス」と呼ばれる山間を走っており、アップダウンの厳しい山道はまさに健脚向き!
私が行ったときもたくさんのサイクリストが走っていました。
交通量もグッと減るので、走り三昧したい人はぜひこちらへ。