「 尾曳稲荷神社 」から、城沼を沿うように
1kmちょっと東へ。
長寿の神である寿老尊が鎮座する「 善長寺 」に到着。
お酒好きといわれる寿老尊。
その石像の顔は、なんとも穏やかなものでした。
ここ「 善長寺 」は、つつじが岡公園のつづじを 見るのに絶好のスポット。
七福神めぐりをしなくても、ターミナルを訪れたらぜひ立ち寄って、絶景のつつじを眺めたいものですね。
[左] どことなく酔っ払った顔に見える寿老尊。城沼側にこの石像があります。 [右] 静かなたたずまいの善長寺。5月に来て、ここから満開のつづじを眺めたい! |
「 善長寺 」から約1km、 「 善導寺 」には毘沙門天がいらっしゃいます。
こちらも本殿脇の建物の中にあるので、見たいときはそこの方に声を掛けましょう。毘沙門天は勝負の神様。 邪鬼を踏む勇ましい姿は、上杉謙信に「自分は毘沙門天の生まれ変わり」と思わせたほど。また、金運と子宝の神としても信仰があるそうです。
ここで、こちらの住職さんにずっと疑問に思っていたことをぶつけてみました。「なぜ、神様なのにお寺に祀ってあるんですか?」と。
すると、わかりました! わかりました!
神はこの世で物事それぞれに宿るものなんですが、仏はこの世ではないところにいる存在なのだそうです。
だから、お経の中には神様がたくさん出てくるんですって。
よく「日本人は神にも仏にもお参りをしておかしい」と言いますが、あれは別におかしなことではなさそうですね。
さて七福神めぐりの最後の神様!長い頭が特徴の福禄寿は、「 善導寺 」から5.6km東の「 雷電神社 」にいらっしゃいます。
福(子孫繁栄)、禄(財産)、寿(健康長寿)と、なんと3つの徳を具現化したものとされる、とても欲張りな神様です。 福禄寿の石像は、本殿から1段下がった、鳥居に向かって右端にあります。
周囲には館林名物の、なまずの天ぷらを食べさせるお店もたくさんありますよ!
…ということで、これで館林の七福神めぐりサイクリング完了!
「 雷電神社 」からは約5kmで
サイクリングターミナル に戻れます。
全行程約25km。少し頑張ってみたいサイクリングにはちょうどいい距離です。
このサイクリングに一番いい時期は、1月3日〜31日。館林を上げて七福神めぐりのイベントを開催していて、ご神体を見られる確率がグッと上がります。
また期間中だけ、宝船色紙が600円で販売されるので、そこに各200円で参拝印を押してもらえば、ご利益の高い色紙が完成するんです。 全部回ると2000円もかかっちゃいますが、まぁ、完走するモチベーションにもなるからいいですかね。
のんびり回ったので、すっかり日が落ちてしまってターミナルに戻ったんですが、ここで頑張ったご褒美が!
それは城沼の向こうに沈む夕日の姿。ため息が出るほどきれいでした。
これも七福神がもたらしてくれたのかな?
館林はきつねが尾を曳いて縄張りをしたと伝えられる城下町。館林駅から東に延びる散策ルートでは、館林の古い街並みを見ることができます。
観光案内所などに「まちなか散策ガイド」という、ルートと建物の説明が入ったパンフレットがあるので、それを参考に散策してみてはいかが? 武家屋敷の「 武鷹館(ぶようかん) 」などを 見学することもできます。
サイクリングターミナルから7km西へ。多々良沼公園のアカマツ林の中に、「 彫刻の小径 」というのどかな散歩コースがあります。
約1kmの小径に37点の彫刻が配されていて、朝はウォーキングやランニングをする人たちもたくさん。
いろんな彫刻を眺めながら、のんびりサイクリングをするのも楽しいですね。