せっかく走りやすいコースだったので、とにかくゴールを目指してみたけれど、やっぱりここまで来たんだもの、まるでテレビ番組のようなぶらり旅をしてみたい!
....ということで、帰りは積極的に寄り道!
最初に行ったのは、「 行船公園 」。
葛西橋まで戻って、葛西橋通りに出たら東へ。
荒川沿いはたくさん公園があるんですが、なぜここを選んだかというと、動物園や日本庭園、釣堀なんかもあるのに、ぜーーんぶ無料だから。
恐るべし江戸川区!
ファミリーでサイクリングしたときは、お散歩もプラスできて楽しそうです。
そして次に訪れたのは、毎度おなじみ「腹が減っては、旅は終わらん!」のコーナー (パフ〜、パフ〜。ドン、ドン、ドン)。
目指すは新小岩の有名ラーメン店「 匠屋 」。
テレビや雑誌をにぎわし、ネットでも評判が高かったので、ぜひ訪れてみたいと思った店です。
でも、うまいものを食べるための道のりはちょっと困難でした。
葛西橋から上流に向かう左岸は、残念ながらサイクリングコースがなく、車道を走って新小岩へ。
途中、新川のところで道が途切れるので、一度内陸に入って橋を渡り、新川沿いを走って再び中川沿いに出ます。
そのまま上流を目指し、総武線をくぐったとこで右へ。
平和通りに突き当たったら、右の新小岩駅のほうへ進み、駅のホームをくぐったあとで、末広商店街に入ります。
しばらくすると、目的地の「 匠屋 」に到着。
カウンターだけの小さな店ですが、自慢の「こだわり醤油ラーメン」(600円) は、数々のラーメン番組、雑誌で「うまい!」と絶賛される絶品ラーメン。
味の決め手は、「二段仕込み」の醤油。
店主みずからが探し当てた、千葉県・成東町のフジトラ醤油で作られている醤油で、1年半をかけて仕込みを2回おこなう特別なお醤油なんだそうです。
濃厚なうまみが特長で、これを使ったスープのコクと言ったら! スープの中の麺が、すぐに茶色く染まるくらいの濃厚さです。
この醤油とブレンドされるベースは、トンコツ、鶏がら、野菜、フルーツ、ハーブなどなど、実に30種類の食材で作られているそうで、ますます味に 深みを出しています。
麺は細麺の、平打ち、ちぢれ麺。
偶然にも、私が一番好きなタイプの麺。
しかも、お世辞抜きで言うと、正直、評判のラーメン屋さんでうまいと思ったことはあまりなかったんだけど、ここのラーメンは、初めてというほど 「うまかった!」。
あ…、今でもこの文章を書きながらヨダレが出てくるくらい…。
店内にはたくさんのサイン色紙が飾ってありますが、みなさんがここをわざわざ訪ねる理由がわかります。そして、もう一度、二度行きたくなるには ワケがあります。
「味にも流行ってあるでしょ。同じ味を続けていたら『あそこは味が落ちた』って言われるようになるんだよね。 それは、味が落ちたんじゃなくて、食べている人のほうが味に慣れちゃったから。だからうちのスープは、時代の流れによって、少しずつ変化していますよ。 そうして味に飽きさせないようにする (店主の粕谷さん) 」
なーるほど! じゃあ、次に行ったときには、味がさらに進化しているんだ。
ますます楽しみになってきました。
さてさて、ラーメンがおいしすぎて最後はラーメン紀行のようになってしまいましたが、今回の荒川サイクリングコースの旅もこれでおしまい。
走行距離約35km、走行時間約2時間。
右岸の走りやすさと比べると、左岸の走りにくさはちょっと残念だったけど、おいしいものを食べるためには、
それもまた試練。
今度は右岸を北上して、埼玉県を目指せれば、また新たな発見がありそうです。