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詳細へ神宮外苑サイクリングコース は、 1960年代の我が国の自転車道路環境が欧米諸国に比べて立ち遅れている状況であったことから、自転車道路に対する 社会の認識向上を図るため、1968年8月4日に自転車道路のモデルケースとして、国内で初めて明治神宮外苑に日曜・祝日にサイクリング用ロードとして 開場いたしました。

この度、詳細へ神宮外苑サイクリングコース が、 今年で開設40周年を迎えるにあたり、「地球環境に優しく、健康増進にも有益な乗り物である自転車」の利用促進を図るため、 神宮外苑サイクリングコース開設40周年記念イベントを実施いたします。

神宮外苑サイクリングコース開場40周年に寄せて
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財団法人 日本サイクリング協会
会長 古田 徳昌

昭和43年に開場しました神宮外苑サイクリングコースはお蔭様で、本年、開場40周年の大きな節目を迎えることになりました。

休日に神宮外苑の道路の一角に周回のサイクリングコースを設定したもので、わが国初の自転車公園の誕生でした。

当時、この開場にあたっては、欧米諸国の自転車道路に比べて、わが国の極めて低調な自転車道路に対する社会の認識を 改めさせようとする先人たちの熱い思いが込められていました。

まず、自転車道路のお手本ということで、明治神宮外苑の日曜、祭日のサイクリングロードへの開放運動を展開し、 所有者の明治神宮翼賛会から「苑内の樹木を守るため、休日だけでも無公害のサイクリング用に開放しましょう」との有り難い賛意をいただき、 関係機関に働きかけ実現することができました。

40年もの長い間、明治神宮外苑、独立行政法人 日本スポーツ振興センターをはじめとし、関係各位のご支援、ご協力に対し心から感謝申し上げます。

昭和43年度から平成19年度までの39年間の利用状況をみますと、総利用者数は179万人に上ります。平成19年度の開場は年末年始、 降雨・降雪時などを除くと57日間に達し、来場者総数49,762名、一日平均にすると873名になっています。 利用者は家族連れが多く、幼児や児童が親子ともども、緑豊かな環境のもと、車との交通事故の心配も無くのびのびとサイクリングを楽しんでいます。

また、自転車に乗れない人たちには、自転車の乗り方教室を開催し、正しい自転車の乗り方を指導していますが、その受講者も幼児、 児童を中心に年間4,010名に上っています。

今日、自転車の利用についてはいろいろな面から脚光を浴びております。環境の面から二酸化炭素など温暖化ガスを排出しない 地球環境に優しい乗り物として、また、健康の維持、増進の観点から筋力を強化し、心肺機能を向上させるなど生活習慣病の原因となるメタボリック症候群の 改善に繋がるといわれております。

私どもは快適な自転車の利用を通じて、サイクリングの普及とその健全な発展を目的として活動しておりますが、神宮外苑サイクリングコース開場事業を 更に発展させ、幼児、児童が親子で安心して楽しめるパークサイクリング事業のモデルとなるよう、また、生活の一部にサイクリングが 定着するように推進してまいります。

結びとなりますが、ご利用の皆様におかれましては、当コース開場の趣旨ご理解のうえ、今後ともご支援、 ご協力いただきますようくれぐれもよろしくお願い申し上げます。