さて、ここまでは自転車の聖地としての
宇都宮市サイクリングターミナル を紹介しましたが、ほかにもオススメがあります。それは…。
全国のターミナルを渡り歩いた私が自信を持って言います!
ここは料理宿としてもオススメできますっ!
正直言って、食堂の雰囲気は他のターミナルとあまり変わりません。旅館と比べたら、味気はないかもしれません。でも! ここの料理には愛がこもっています。
まずは「おしながき」にビックリ。
これまで「おしながき」が出てくるターミナルってあったかしら?
その1行目には「神無月 会席料理」と書いてあります。
季節感を大事にしているそうで、メニューは月替わり。前菜からお造り、焼き物、最後は冷果まで、おいしそうな料理名がズラリと並んでいます。
私が「愛」を感じたのは、一品一品に手が掛けられている点。
前菜には、モミジやイチョウ型に抜かれたサツマイモの素揚げがちりばめられていたのですが、モミジの一部は赤く染められ、イチョウの一部は緑に染められています。
お皿の上に、色づく木々が表現されていたのです。
お造りは、カツラむきにされた大根の巣篭もり風になっていたのですが、そのカツラむきにもモミジの型抜きが施されているんです。
そういう「ちょっとした手間」に「愛」を感じたんですよね。「目でも楽しんで、おいしく食べて欲しい」という料理長の愛。
それだけ愛情が注がれているのですから、味もピカイチです。 |
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実際、ターミナルの館長も「料理長は職人気質でね」と言われていましたが、その通りだと思います。
この食堂は「彩来(さいくる)」という名前で、宿泊者以外にも開放されています。
サイクリングやハイキングの際も、昼食で立ち寄ってみてはいかがですか?
これだけの素晴らしい夕食がついて、1泊2食5,500円という価格。
これは利用しない手はありません!
さていよいよ、聖地を走るコースに出発です!
ルートはジャパンカップと世界選のコースを一部取り入れ、宇都宮の名所、もちろん、おいしいものは外しませんよ。
まず立ち寄ったのは、ターミナルのすぐ下にあるジャパンカップのスタート/ゴール地点。
普段は、森林公園の駐車場になっています。
それでも地面には「JAPAN CUP」の文字が残っているので、どこがスタート地点かすぐにわかります。ここに往年の名選手も立ったかと思っただけでドキドキ。
そこからは、ジャパンカップのコースを逆走する形で国道293号線に出て、目指すは「 ろまんちっく村 」。
ろまんちっく村は、地元の食材を使ったレストランや物産館、フラワードームなどがある大型複合公園。ちなみに、先に紹介した「うつのみやサイクルピクニック」のスタート地点もこちら。
目的は宇都宮名物「餃子」を食すこと!
園内にあるコンセプトレストラン「
JIU 」では、地産地消にこだわった餃子をいただくことができます。
ランチで提供されていたのは、餃子10個にご飯、お味噌汁、おしんこがついた「餃子定食」。
ボリューム満点で、なんと650円!
餃子には地元のキャベツ、たまねぎ、ニラ、ニンニク、ショウガが、店長こだわりの配合で入っています。噛めば噛むほど口に広がる複雑な味わい。
さすが、餃子の聖地でもある宇都宮!
野菜の分量が多いのでサッパリといただけて、胃にもたれることはないのに、パワーが出ます。
走る前にピッタリ。
会計の際、店長に声を掛けてみました。
「餃子おいしかったです! でも、ご飯もすごくおいしかった!」。
すると店長は「よくぞ聞いてくれました!」とばかりに目が光ります。
「地元の『深水米(ふかみずまい)』を使っているんです。冷めてもおいしいお米なんですよ」と。
甘味があって、モチモチしてて、本当においしいお米でした。
その名の通り、少し多く水を張った田んぼで育つんだそうです。