もう1つのコース、30kmのAコースはホテル慶山から北東へ。
恵林寺(えりんじ)まで行き、帰りはワイナリーめぐりもできるコースです。

上り基調の国道140号線は、2か所ほどやや斜度のキツイ部分もありますが、普段走っている方なら問題なし。このコースは、地元のサイクリストにもよく使われているルートでもあるのです。

「関東甲信越ブロックサイクリングラリー in山梨」Aコース(30km)

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武田信玄の菩提寺「恵林寺」。敷地も広く、立派です。

「 恵林寺 」は、 武田信玄の菩提寺。
さすが名高い戦国武将の菩提寺だけあって、立派なお寺です。信玄の墓もあります。

最初にくぐるのが黒門。
そのあとに四脚門(赤門)があります。この門は、一度は織田信長によって焼かれましたが、徳川家康によって再建されました。

[左上] 本堂の入口には、大きな達磨の屏風。 [中上] しみじみと日本文化を感じている図です。 [左下] こういう空間は落ち着きますね。このお寺の大きさを表しています。 [中下] 広いお部屋。当時、どんなふうに使っていたのでしょうか？ [右下] 堂内には、このお寺を開いた和尚、受け継いだ和尚など3人の和尚の像が安置されています。

[タテ位置上段・左から順に] 梁が素晴らしい。歴史を感じさせます。 長い廊下が出てきました。薄暗い廊下です。 この廊下は「鳴き廊下」といって、歩くとキィキィ音がします。不審者が入ってきたことを知るためです。 廊下の途中には武田不動尊が。信玄が31歳、まだ生きているうちに作られたので「信玄生不動」とも呼ばれているそう。 [タテ位置下段・左から順に] 本殿の裏は、立派な杉やさまざまな樹木が植えられています。 本殿裏にはこんな小川も。苔とのコントラストが素敵です。 本殿裏は回遊式で歩けるようになっています。 ぐるりと見学しているところ。

[左] この庭園も有名で、国指定名勝です。 [右] 恵林寺を興した夢窓(むそう)国師が作った庭園は、どの方向から見ても心落ち着きます。

また三門という門は、快川(かいせん)和尚が、あの有名な「心頭滅却すれば、火もおのずから涼し」を詠んだ場所。

まさにここは歴史の舞台なんですね。

[左] 三門。向かって左に「心頭滅却すれば、火もおのずから涼し」の文字があります。 [右] 信長に焼かれ、家康によって再建された四脚門(赤門)。

飾り気のない「向嶽寺」。そこがまたいいんです！

Aコースは「 恵林寺 」で折り返しですが、途中、向嶽寺やマンズワインなどのワイナリーにも寄ってみましょう。

「 向嶽寺 」は禅寺で、 修行僧もいらっしゃるほど。お寺のパンフレットもなければ、ホームページもない、本格的なお寺です。
俗化されてない名所が好みなら、このお寺を訪ねるのがいいでしょう。

	[左] 小ぶりですが、歴史を感じさせる大仏がありました。 [中] 本殿は残念ながら改修中。 [右] こちらの鴨はとってもひとなつっこいんです。 ずっと着いてこられちゃいました。

イベントがある9月は、もうブドウの時期は終わりかけですが、ぜひ、ブドウ畑の中を走るそう快感も楽しんでください。ちょうど帰り道はワイナリーがたくさんあります。

ワインを飲むワケにはいきませんが、たとえばマンズワインにはおいしいブドウジュースの試飲もありますので、寄ってみましょう。

[左上] まるで海外に来たかのように、ブドウ畑が広がっています。 [中上] このブドウが、おいしいワインになります。 [左下] 取材のときはまだ青かったブドウも、イベントの頃には熟しているんですね。 [中下] キッコーマンが経営する「マンズワイン」のワイナリー。 [右下] 今回2回目の顔出し看板。やっぱり武田信玄です！