みなさま、あけましておめでとうございます!
今年も共にサイクリングを楽しみましょうね!
さて2009年を飾るにふさわしいサイクリングターミナルは、「 橿原市サイクリングターミナル 」です!
奈良県の中部にある橿原市は、現代日本開祖の地と言っても過言ではありません。
紀元前660年、初代天皇である神武天皇が都を造り、694年には日本初の都城「藤原京」が造営されました。
また、万葉集などにもよく読まれている大和三山 <畝傍山(うねびやま)、耳成山(みみなしやま)、天香久山(あまのかぐやま)>もこの地にあります。
春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の
衣(ころも)ほすてふ 天のかぐ山 持統天皇
百人一首にも出てくるこの歌は、みなさんもなじみがあるのでは?
そんなめでたい雰囲気が漂う「
橿原市サイクリングターミナル 」は、これら名所へのアクセスに絶好の場所。
隣の明日香村へも近いので、飛鳥寺や石舞台古墳へも自転車で行けます。
このターミナルそのものも、新沢千塚(にいざわせんづか)古墳群の中に建っているようなもので、
すぐ近くには第28代天皇である宣化天皇陵もあります。
ちなみに現在の天皇は第125代になるそうです。
建物は古い旅館という雰囲気で、とても落ち着いています。
素泊まり3,600円の和室は、押入れを配した前室まであって、ユニットバス&トイレつき。
広縁からは新沢千塚古墳が臨めます。
大浴場もあり、深い浴槽に熱めのお湯が入っていて気持ちいい!
お食事は近くの 橿原オークホテル から運ばれてくる懐石弁当ですが、一品一品が丁寧に作られていてとっても美味。
実は撮影以外の時間に、この橿原オークホテルでお昼をいただいたんですが、味も盛り付けも繊細で、 板前さんの腕が活きているお料理だったため、この夕飯のお弁当も大満足でした。
さぁ、サイクリングに出発!
それにしても寒いぃぃ〜!
この日は最高気温5度、最低気温−1度の予報。
さすが、夏暑くて冬寒いと言われる奈良。
ある意味、奈良を満喫しています。
スタートしてすぐに、奈良らしいものを発見。 聖徳太子でしょうか? コーヒーを飲んでいる姿が、カフェの看板になっています。 「さすが奈良」と、またひとり言。 |
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ターミナル を左に出て道なりに進むと、近鉄南大阪線の橿原神宮前駅に突き当たります。
サイクリングはその駅には行かず、久米町の交差点で左へ。
線路を越えて大きい交差点に出たら、左に行くと中心街へ続きます。
でも今回は、ちょっと寄り道。
近鉄橿原線の橿原神宮駅へ向けて進むと、右手に 橿原オークホテル があります。 そう、ターミナルの夕飯を提供しているホテルです。
ターゲットはここで販売されている「埴輪まんじゅう」。
そのネーミング通り、埴輪の形をしたおまんじゅう。販売だけでなく、製造もこのホテルが手がけています。
「観光客のためだけでなく、地元の人がよそに行くとき、奈良の銘菓として手土産にできるものを作りたかった」というのは、 このホテル専務取締役・林田房恵さん。
「最高級北海道産小豆の餡が、しっとりとしたカステラで包まれていて、甘さは控えめ。2つでも3つでも食べられますよ」と林田さんが言われるように、 ホント、2個をペロリと食べちゃいました!
小型の機械で手作りされているので、1日に1,000個しか作れませんが、「大量生産すると味が落ちてしまう。 奈良の人に普段から食べてもらえる味を維持しなければ」という信念で続けられているそうです。
埴輪の形は武人、馬、鈴、壺の4種類。2個売り(189円)もされているので、補給として持っておくのもよさそう。
ホント、このおまんじゅうはおいしかった!
スタートから橿原の味に出会えて大満足!
ホテルをあとにし、先ほど右に曲がった大きな交差点を直進すると、その道がとっても広いことに気づくはず。 県道125号線は、地元では「表参道」と呼ばれているのにも納得。
まずは「 橿原神宮 」。
神武天皇が祀られていて、神武天皇が即位の礼をおこなった土地でもあるそうです。
さすが「神宮」と名乗るだけあって、入口から立派。本殿の気配すら感じないので、相当広いことがわかります。
しばらく歩き、本殿についてビックリ!
丑の絵が描かれた大きな絵馬。
開運の文字がありがたや、ありがたや…。
そして本殿にお参り…といきたいところなんですが、神宮だけあってか、中まで入ることはできませんでした。
外拝殿から見えるのは内拝殿のみ。
その奥の奥にある本殿は元京都御所の賢所を移築したものです。神武天皇が即位した2月11日には紀元祭がおこなわれるそうです。
本殿近くまで行けないのは、それはそれで神々しい気分になります。
静寂の中でお参りをしていると、その静けさを一層盛り上げる白いものが…。
「これはどこかでたき火をしている灰よ!」と言い切りたいところでしたが、なんと、粉雪が舞い始めました。どうりで寒いハズッ!
でも雪だと思うと寒いので、「灰よ! 灰なのよっ!」と言い聞かせながら次へ出発。