サイクリングルートは、水無川の上流へ続くサイクリングロードもオススメなのですが、立ち寄りスポットがないのと、 中越地震&今夏の大雨などの影響で途中から通行止めになっている…ということで、浦佐駅方面を目指すことにしました。
折り返しのゴールは「 毘沙門堂 」。
田んぼを抜けて行き、メイン通りに出てきました。
気がついたのは、ガードレールの代わりに大きな石が沿道に置いてあります。
そして、なぜか「BASEBALL MAGAZINE(ベースボール・マガジン)」と書かれた大きな建物。このナゾはあとでわかります。
途中、左手に「 アグリコア越後ワイナリー 」の看板。ここは帰りに寄ることにします。
しかし、ワイナリーの向かいに気になる文字。
先を急ぐわけではないので、立ち寄ることにしました。
気になる文字とは「八色西瓜」。「やいろすいか」と読みます。
実はここ、日本一おいしいといわれている、八色西瓜の産地なんです。
8月上旬までは地元の農協でスイカ祭りがおこなわれていたそうですが、私が訪ねた8月中旬はそれも終了。
でも、関米穀店と書かれたその店先には、確かに大きなスイカがあるじゃないですか!!!
おっきーーーいっ!
これで4Lの大きさになるそうです。
お店のお母さんが「おいしいよ〜」というのに誘われ、1つ購入。
こんなに大きいのに1,800円。もうシーズン終了なので、この値段で買えるんだそうです。東京じゃ考えられません。
もちろん、自転車では運べないので、カメラマンさんの車に載せてもらいました。
スイカに目がない私。
「日本一おいしい」と言われれば、食してみないワケにはいきませんっ!
おいしいスイカが取れる理由は、その土壌にあるそうです。
このあたり地中は水はけの良い岩場になっていて、スイカの生育にピッタリなんだとか。 地盤が固いため、中越地震の際もそれほど大きな被害が出なかったといいます。
そういえば、ここを通る川の名前は「水無川」。
水はけが良く、すぐ水がなくなるからこの名前がついたと聞きました。
知らない土地に行くと、その土地ならではの話を聞くのが面白いですね。何気ない風景が「なるほど〜」と思わされる話へとつながります。
たとえば、縦に並んだ信号機。これがなぜ縦に並んでいるか、その話は有名ですよね。
答えは、雪が信号機の上に積もりにくくするためです。
じゃあ、地面高く突き出た消火栓はどうでしょう?
これは、雪が積もっても消火栓が埋まらないようにするため。よく見ると、屋根つきの消火栓も多く見かけます。
そして、建物の上にツノ…!?
これは「雪割り」というそうで、屋根に積もった雪が割れて、下に落ちるよう工夫したものです。三角屋根にもツノ状の雪割りがついているので、面白いですよ。
そのほか、「町の景色が関東となんだか違うな〜」と思っていたら、それは建物に囲いがないからだそうです。
家の塀や、工場のフェンス…、雪かきした雪を外に出すため、建物に囲いはつけないんです。小学校さえ囲いがなかったからビックリ!
正門に鍵をかける都会の学校とは大違いですね。
そんな町の景色を楽しんでいるうちに、浦佐駅に到着。
ここには田中角栄氏の銅像が、やはり「屋根つき」で建っていました。
地元の名士が雪で埋もれてはなりませんものね。