お昼をしっかりいただいて、いざ、サイクリングに出発! 「 綾町サイクリングターミナル 」からすぐのところに綾宮崎自転車道 (大淀川自転車道) があり、宮崎市役所まで約26kmを一気に走れます。市役所のすぐそばには 「 宮崎県庁 」もあるので、そこをゴールにしない手はないでしょう!
でもその前に、兒島支配人のススメで、綾城へ寄ることにしました。 この綾城は、670年前の山城を再現したもので、すべて木造で作られています。
その敷地内に、織物を体験させてくれる工房があるとのことで、「連絡を入れておくから」と兒島支配人。お言葉に甘えて、寄ってきます!
ターミナルを出ると、すぐに綾北川にかかる小田爪橋を渡ります。
橋を渡って左に折れれば綾宮崎自転車道ですが、今回は綾城へ寄るため、まっすぐ行きます。
綾城は山の上に建っているため、いきなり上り…。
さっき食べたチキン南蛮がお腹で踊りますが、まぁ、私でも上りきれるスロープなので、みなさんなら大丈夫です。
出来たばかりの道なので、スイスイ走れるでしょう。
上りきってしばらくすると交差点に出ます。まっすぐ行くと馬事公苑。綾城へ行くにはここを左へ。
道なりに行くと、右手に綾城駐車場の看板が見えてきました。
その駐車場へ自転車を停め、橋を渡って綾城へ行きます。
綾城は、これまでの城の常識を覆すものでした。
すべて木材で作られていて、高さ19mという小ぢんまりとした城ですが、それが逆に「一国一城の主がここで国を守っていた」という雰囲気を出しています。
こういうお城は今まで見たことがありませんでした。
中は展示室になっていますが、今回は機織り体験が目的なので先を急ぎます。
綾城の敷地には、国際クラフトの城と名づけられた工房があります。
その内のひとつ、「
玄太工房 」を訪ねました。
こちらの玄太さん (本名・日高正一郎さん) と奥様の洋子さんに機織りを習います。
まさに「木の部屋!」といった雰囲気の工房には、色とりどりの糸や機織り機がズラリ。
教室では、ミニテーブルセンターを織るコースが1,050円で体験できます。
まず「糸を2種類選んでください」と洋子さんに言われ、悩んだ末に黄色と赤っぽい糸を選びました。ちょっと春らしい感じにしたくって!
さっそく機織り機に座って織っていきますが、「横糸を通し、足元のレバーを踏み換え、トントン…」という単純作業も、途中、 「あれ? どっちだったっけ?」などと迷ってしまうんです…。
でも、その都度、洋子さんが丁寧に教えてくれるので心強い!
合間で、10本くらいの糸を結んで作られた飾りを織り込んでいき、徐々に仕上げます。
この作業を繰り返していて、だんだん面白くなっていったのは、「糸が布になっていく」という瞬間を目の前で見られるというこの感覚!
当たり前のことかもしれませんが、自分の手で糸が布になる感覚は、体験してみないとわからないことでした。
「昔の人はエライねぇ」という言葉が、自然と口に出ます。
なんとか織り終え、最後に玄太さんにフリンジの仕上げをしてもらって完成!
温かい色合いのテーブルセンターができました。所要時間は30分くらい。
途中、「なかなか上手ですよ」という洋子さんの言葉に励まされました。
予約をすれば、1日がかりでシルクのマフラーやストールも作れるそうです。
長年通っている生徒さんもいらっしゃるそうで、初めての機織り体験でこれにハマる人が多いこともうなずけました。