親沢公園
に行ったとき、ひとつ気になることがありました。それは岸に上がった大量の貝殻です。黒くて、小さな貝殻が筋になるほど落ちているのです。
[上] あちこちに「シジミあります」などの看板が。水辺に落ちていた黒い貝殻はシジミでした。
[下] 棒の先に籠がついていて、それでシジミをすくいます。棒を動かすたびに舟が揺れて! こちらは、イタリアでもヴェニスの船頭さんみたいでした。
その正体はすぐにわかりました。
あちこちに見られる「シジミ」の看板。涸沼はシジミの産地なのです。
そしてもうひとつ気になったのは、舟のフチに立ち、沼に棒を突き刺している漁師さんの姿。
思い切って話しかけてみると、やはりシジミを獲っていました。棒の先に籠がついており、沼底をさらってシジミを獲るんだそうです。
「今日はいい天気でいいですね」とも声をかけてみましたが、「いや、いい日じゃないんだ」と漁師さん。
シジミ漁は舟のエンジンをかけてはいけないのだそうで、舟の移動は風が頼り。こんな凪の日は同じところばかりさらうことになるので、あまり獲れないのだといいます。
風がないのはサイクリストにとっていいのだけれど、シジミ漁師さんにとっては商売あがったり…という感じなんですね。
再び自転車道を行くと、左手に「
涸沼自然公園 」が見えてきます。
ここは結構大きな公園と聞いているので、ちょっと立ち寄ってみます。
入口すぐのボードウォークではハクチョウがお出迎え。
奥に行くと「イトトンボ橋」という赤い吊り橋があります。
ヒヌマイトトンボという天然記念物がこのあたりにいるんだそうです。
さらに進むと「わいわい広場」に到着。
ここで「チャレンジ・ザ・めいろ」にチャレンジします。全長800mという距離には少し驚きましたが、
「まぁ、何とかなるだろう」とスタート。でも、これが結構難しい!
迷路はドウダンツツジでできており、冬枯れの今は隙間だらけのため、多少ズルをしてようやくゴール。意外と(失礼!) 楽しめました♪
自然公園
から先へ行くと、そこは漁業を営む場所としての涸沼が色濃くなっていきました。港のようなところもあるし、食事処や舟宿もチラホラ見え、まさに漁師町の雰囲気。
そんな中にあるのが、3つ目の公園「
広浦公園 」です。
ここは「広浦秋月」といって観月の名所があり、水戸八景に指定されています。
こんな凪の日に満月が出たら、それはさぞかしきれいでしょう。
涸沼はやがて先細っていき、県道106号へ出たところで自転車専用道もなくなります。ここからは一般道を走るルートになり、案内板に頼ることもできません。
できれば地図を用意しましょう。
自転車道がなくなって気分はさみしい感じになりますが、周囲はにぎやかになります。臨海大洗鹿島線の高架をくぐったら、大貫郵便局手前の信号を左に入って、商店街を走りましょう。
お目当ては、大洗名物「みつだんご」。
「みつだんご」とは、見た目はみたらし団子なんですが、団子が小麦粉を練ったもので出来ているのが特徴。
この「みつだんご」を食べさせてくれる「
味の店 たかはし 」におじゃまします。
さっそく初挑戦のみつだんごをパクリ。
うーん、やわらかい!!
このやわらかさは、上新粉ではなく、小麦粉で出来た団子ならではだそう。作り方を聞くと、実はタコ焼きの鉄板で軽く焼いてあるのです。そして電気ジャーの中で保温しておきます。だからいつでもやわらか!
さらに蜜もジャーの中で温まっています。
「初めて食べるのに懐かしい味」という人も多そうですが、大洗の人にとってはまさに子どものころからの味。
大正時代からこの地で親しまれているおやつなのだとか。
手軽に店先で口にすることができる、駄菓子感覚のお団子。大洗名物はサイクリング途中の補給にぴったりの団子でした。