「全国サイクリング北海道大会 Aコース」大沼国定公園往復(75km)

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函館市散策コースを見学したら、いよいよ75kmのAコースに出発！　同じく緑の島をスタートします。

赤れんが倉庫群を抜けたら、石畳の七財橋を越えます。
この橋から見る赤れんが倉庫、函館山もステキなので、サッと通り過ぎず、一度振り返るのもオススメです。

港を囲むともえ大橋を渡るときは、左手にも注目。
今はその役目を終えた青函連絡船が停泊しています。

[左] 赤レンガ倉庫群を駆け抜けます。ショッピングモールのようになっているので、心の中は「あとでお買い物がしたい～っ」		[右上] 小川さんと一緒に緑の島をスタート。 小川さんは会社退職後に日本縦断を成功させた方。 [中] 七財橋を渡るときは、背後に函館山が見えています。石畳が異国情緒たっぷり。

お！ イタドリ発見。地方によっては「スカンポ」という呼び名。私は「カッポン」と呼んでいました。

国道5号線をドンドン進むと、やがて、両サイドの景色が松並木に変わってきます。

約1,480本の赤松(一部黒松)が、約17kmに渡って植えられている「赤松並木」です。

特に七飯(ななえ) 町大中山から鳴川町までの約2kmが密生していて、記念撮影にもグッド。
中には樹齢100年を超える赤松もあるそうですよ。

[左] 日本の道100選にも選ばれている国道5号線沿いの赤松並木。 [中] さすが樹齢100年を超える赤松があるだけあって、背が高い～！ [右] 懐かしさでカッポンを思わずガジリ。うーん、この味ですよ～!!

ここが昆布専門店とは思えない大きさの「昆布館」。

さらに国道5号を進んだら、左手に出てくる「 昆布館 」で一度休憩を。
昆布のお土産を売っている巨大な施設。北海道ならではのお土産ものが買えるのですが、きっと、このあとの鋭気も養えるはず。

昆布館のあとは、このコース一番の難所が待ち構えているんです。だから昆布館で休憩を取ってほしかったというワケ。

…とは言え、距離3.5km、標高差120m、平均勾配3.4%という上り。普段あまり走っていない人でも、頑張れば乗り越えられます。 その難所を越えれば、いよいよ目標にしていた大沼国定公園が現れます。

[左] 中には昆布製品がズラリ。トイレも大きくてキレイでした。 [右] 特殊なおぼろ昆布を作る工場が見学できました。

新日本三景・大沼国定公園の看板が。やった！ これで3つとも制覇。

大沼とは、近くの駒ケ岳が噴火してできた堰止湖。噴火で山が崩れて川が堰き止められてしまったのです。
でもおかげで、こんな美しい景色が生まれました。

大沼とその先に見える駒ケ岳は、新日本三景に選ばれています。ちなみに残る2つは 静岡の「三保の松原」 、 大分の「耶馬渓」 なので、 これですべて取材完了！

…ということは、新日本三景はサイクリングにピッタリの場所ということですね！

[中上] 見てください！ 大沼の向こうに見える駒ケ岳。とんがり帽子の山なんですね。 [右上] 七飯町役場「南北海道大沼婦人会館・林業研修センター」が昼食会場。大沼の入口にあります。 [左下] きゃー、クマだぁ～！　さすが北海道！ [中下] ガォー！　なんだ、はく製でした。レンタサイクルの前にあります。 [右下] 近くの貸しレンタサイクルには、こんなおもしろ自転車も。何台も連結できるんですって。

[上] 林の中を抜けると、まるで背中に羽根が生えたような気分。気持ちいい～！

[下] 大沼の湖畔にて。この空気感、どうですか!?　千の風になって～♪

大沼一周は約15km。もしも脚に自身がないならば、一周せずに折り返すこともできます。

どのみち、大沼の入口付近でお弁当が用意されているので、男性だけ走って、女性はお弁当を食べながら公園で遊ぶことも。

大沼のほとりは、函館本線が通っていたり、白樺の並木があったり、とても風情があって気持ちいい場所です。

あの名曲「千の風になって」はここで生まれたそうですが、ホント、それ納得します。あの曲にある、包み込まれるような空気がここには流れています。

大沼からは、もと来た道を引き返します。
時間に余裕があれば、五稜郭へ寄るのもOK。Cコースの函館市内散策コースをプラスするのもOKです。

こんなに盛りだくさんなコースの上、参加費は宿泊代込みで22,000円。JCA会員なら20,000円だそうです。しかも、含まれているのは宿泊代だけではありません。 式典・交歓会費、朝食代、昼食(弁当)代、記念品代、傷害保険料もコミコミなんですって。最後に実行委員の方からひと言！

左から岡田さん、高坂さん、一番右が小川さん。定員700人を超えないか心配もされているそうですが、とにかく一生懸命準備中です！

「それぞれ思い思いに、サイクリングを楽しんでもらえればと思います (北海道サイクリング協会会長代行・小川魁さん)」
「サイクリングはもちろん、函館の観光名所を満喫してください (函館サイクリング協会理事長・高坂克也さん)」
「歴史のある街ですので、いろいろ知って帰ってください。ちなみに、僕は"ハセスト"もオススメ (実行委員・岡田正光さん)」

函館に泊まって、この美しい夕焼けも見てくださいね。

岡田さんがおっしゃった「ハセスト」とは、函館とその近郊にしかないコンビニエンスストアー「ハセガワストア」のこと。 ラッキーピエロ「ラッピ」に対抗し、こちらは「ハセスト」の名前で知られています。
岡田さんいわく、こちらの「やきとり弁当」がオススメなんだとか。「やきとり」ですが、お肉は豚のいわゆる「やきとん」。

赤れんが倉庫群の近くに2軒が並んでいますので、ぜひ函館の思い出にトライです。中には有名人のサインがいっぱいでした。

それではみなさん、函館の風になって思いっきり楽しんできてくださいね!!