昼食に立ち寄った
「 星月 」は、
大阪名物お好み焼き屋さん。小さい頃からここに通っていた田中カメラマンは、「星月は焼きそばがウマイ!」と大絶賛です。
実際、焼きそばがおいしいことで有名だそう。
中へ入って、ミックス焼きそば (豚、ゲソ、イカ、エビ入り/850円) を注文。
アツアツを鉄板の上でジュージューいわせて、いっただきまーーす!
太めの麺はお店特製で、モチモチとした触感が魅力です。
生麺をゆでてから炒めているとかで、やはり家で作る焼きそばとは全然違います。
お店の方に「おいしかったです」とお礼を言うと、「お好み焼きもおいしいんで、今度食べてくださいね!」と言われました。
そっか、お好み焼きも頼めばよかったんだ。大阪に来たんだしね。
お好み焼きは豚玉が650円でした。
お腹が満たされたところで、淀川に戻りましょう。
星月から10km弱進むと、右手に太間廃水機場が見えます。淀川新橋を過ぎてしばらく行ったところです。
その先を右に曲がると、 「 水生生物センター 」が。
今回の折り返し地点に決めた場所です。
こちらのセンターでは、大阪府の水辺環境や水辺の生き物を守るため、調査研究をしているんだそうです。
ここに来れば、様々なお魚を見ることができますが、特に目についたのはイタセンパラ。絶滅危機にある魚です。
イタセンパラは淀川など日本の限られた川にしか生息していないため、国の天然記念物、希少野生動植物にも指定されています。
イタセンパラが好んで生息するのがワンドです。
逆に言えば、ワンドがあったからこそ、淀川にイタセンパラが住みついたのでしょう。
しかし、そのイタセンパラが危機に陥っています。
それにはたくさんの原因がありますが、外来生物や汚染によって、昔の淀川が保たれなくなったことが原因のひとつです。
淀川を走っていて、一番気になったのは、ワンドを埋め尽くす浮草。
茶色くびっしり生えた浮草は、ワンドが土の良く肥えた畑かと見まごうばかり。よーく見ると浮草なので、ギョッとしてしまいます。
「アゾラ」と呼ばれているそうですが、淀川だけでなく、大阪城のお堀にも大量発生して問題になっています。
そして淀川と言えば最近話題になってしまたのが、ボタンウキクサ、通称ウォーターレタス。
本当にレタスに見える浮草です。
私たちが走ったのは冬だったので数が減っていたそうですが、プカプカ漂うウォーターレタスをたくさん見ました。
これらの浮草は外来種。
生命力が強くて、どんどん増えているみたいですが、
あれじゃあ下に住んでいる魚たちは窒息死してしまいます。イタセンパラもその犠牲に。
余談ですが、この特集の取材をしていると、川が外来種に侵されている光景を目の当たりにします。本当に悲しい現実です。
変わりゆく日本の風景を実感するためにも、サイクリングはオススメです。
さて、淀川を走り、淀川のお勉強をしたら、最後はホッと一息のお茶を。
実は大阪って、かなり「チャイ」文化が進んでいるんですって! インドのミルクティーである、あの「チャイ」です。
淀川の来た道をひたすら戻り、目指すのは「
カンテ・グランデ中津本店 」。
ウルフルズのトータス松本さんは、ここでアルバイトをしていたことがあるとか。
入ってビックリ。 アジアン雑貨がゴチャッと並んでいる中に、喫茶のテーブル。
突然の異空間。なのに居心地がいい…♪
お茶はチャイ以外もありますが、ここはもちろんチャイを注文。チャイにはいろんなスパイスが入っているので味も様々ですが、
オーソドックスなマサラ・チャイ(550円)をオーダーしました。
マサラとは混合スパイスのことです。
グラスに口をつけると、鼻に抜けるスパイスの香り。
これが大好きなんだなぁ~。
レシピは適当ですが、自宅でもたまに作るほど。
このチャイに、さらにダメ押しのごとくチャイシフォン(480円)もいただきました。
スパイスの香りに満たされて幸せ。
お茶を飲みながらアジアン雑貨も物色できて、ここは女性を招待すると喜んでくれそう。
さてさてこれで、淀川をぶらりとサイクリングする旅はおしまい。
今回はいろいろとお勉強をさせてもらいました。
いやーホント、サイクリストから「日本の自然を守ろう!」という運動を起こしてもいいぐらい。
自転車で走っていると、いろんなものが見えてきます。