わぁ〜、なんとキレイな紅葉！　さすが手入れの行き届いたお庭。

敷地内へ入ると駐車場の端に自転車を止め、5分以上歩いて武蔵野陵へ行きます。武蔵野陵のほうが、昭和天皇の御墓です。

その御墓は、思っていた以上に大きく美しかった！

以前、 肝属川サイクリングロード で吾平山陵を見学し、そこは岩屋でしたが、こちらは現代版の古墳とでもいいましょうか。丸く積み上げられた石が古墳という雰囲気を出しています。

うやうやしくお参りをして、再び駐車場まで歩きます。

ここで1つ注意。御陵までの道のりはすべて砂利です。ロードシューズでは歩きにくいので、クリートのついている人はクリートカバー持参をススメます。

また私の場合、カーボンソールが痛むのを恐れ、シューズカバーをしたまま歩きましたが、さすがに砂利道を往復10分以上歩くと、 シューズカバーがボロボロになってしまいました。

いずれにせよ(泣)。
マウンテンバイクのシューズで行ったほうが無難かもしれません。

[左から順に] 砂利の上を歩いて武蔵野御陵まで行きます。ロードのシューズだと歩きにくい…。 鳥居の向こうにあるのが、昭和天皇が眠る御墓。 武蔵野御陵は石を積み上げた、ドーム型をしています。立派！

さて 多摩・武蔵野御陵 をあとにしたら、次に私たちの目を楽しませてくれるのが甲州街道のイチョウ並木です。

甲州街道とは俗称で、正式には国道20号。
その両端はこの時期、まっ黄色に染まったイチョウ並木が続きます。

多摩御陵入口から高尾駅前まで、ず〜っと約1km！ それはそれは圧巻です。
[左] どうです！　背の高いケヤキ並木が気持ちいい〜！　ちゃんと手入れがしてあるから、こんなに高くそびえているんですよね。 [右] 黄色い雲と黄色いじゅうたんに覆われたような国道20号線(甲州街道)。

お土産屋さんやおそば屋さんでにぎわう高尾山麓。ミシュランの3つ星でさらに人気が高まった？

イチョウに見とれ、左手に立派な高尾駅を見ても、そのまま国道20号をどんどん先に進むと、右手に高尾山口駅が現れます。

ここまで来れば、目的の 高尾山 に到着したも同然！

さすがミシュラン3つ星の観光地！
駅前から人だかりで自転車を押して歩きます。

ケーブルカーの発着所まではそば屋やお土産屋さんが並んでおり、かなりの観光地っぷり。食事をする場所だけでも、山麓に17軒あるんだそうです。

ケーブルカーの乗り場には「エコーリフト」の文字。景色が良くて人気のリフトをチョイス。

山の上まではケーブルカーで行く予定にしていたので、自転車を停めて行ってみると、はて？

「エコーリフト」の文字。

見ると、本当にスキー場にあるようなリフトが！
こっちのほうが、景色をたっぷり堪能できそう。

寒さが気になるけど、リフトに乗ろう！

往復のリフトを買い、いざリフトの発着所へ。急な階段を上っていくので、やはりここでもクリートカバーが必要。

少し息を上げて乗り場に到着し、再びプチビックリ。

本当に、スキー場のリフト状態。2人掛けのリフトがどんどん進んでいくので、タイミングを合わせてそれに座ります。

[左から順に] 高尾山の紅葉は、さらに進んでいました。燃えるような赤！ カリンの実がなっていました。のどにいいんですよね。 リフトの乗り場までは、階段を上がります。ロードのシューズは歩きにくいなぁ…。

キャーー！　見てください！　この紅葉！！　こんな木々の間を、リフトが上がっていきます。滑り止め防止の柵もないリフトは、ある意味開放的！

無事に座れたら、束の間の空中散歩と行きましょう！

このリフト、スゴイです。スゴすぎます！

紅葉の中をどこまでも、どこまでも上がっていきます。秋に手が届きそうな、はたまた、秋と同化してしまったような気分です。

そして後ろを振り向くと、東京の都心や横浜まで見える絶景！
これは山頂が楽しみ♪

生まれて初めて、雪のないリフトを紅葉の中で体験し、リフトを降りたら迷わず展望台へ。だって今日は空気が一段とキレイな日。 リフトからチラチラ見えていた絶景を、ゆっくり堪能せねば！
そう思って、高尾山ビアマウントへ。 夏はビアガーデンになる場所だそうですが、ビアガーデン以外の時期は、展望台として無料開放されています。

真ん中に見える黄色い道。あれがさっき走ってきた甲州街道のイチョウ並木です。

階段を上り、円形の展望台へ…。

ひょえぇぇ〜！　再び絶叫ですよ！

何これ！　すっごい景色！

手前左には色づき始めた多摩丘陵。
その横には、さっき走ってきた甲州街道のイチョウ並木が、スジとなって見えます。

そして、東京都心のビル群。新宿や東京タワーまで見えるんですよ！

またまた、冬サイクリングをして「ラッキー♪」と思ってしまいました。

だって、冬の空気かキレイなときじゃないと、こんなに遠くまで見ることはできないでしょう？　特にこの日は空気が澄んでいたから。

[中上] 紅葉真っ盛り…とまではいきませんでしたが、色づき始めた多摩地区の山々。きっとみなさんが行かれる頃には…。 [右上] 新宿のビル群がクッキリと見えます。これはほんの一部。横浜までずっと一望できますよ。 [左] ケーブルカーの線路も見えました。その脇も紅葉。 [中下] 自然の色が出すオレンジ色は、なんとも美しい！ [右下] 展望台からは有料の双眼鏡を覗くことができます。自分の家が見えたりして！

眺望を楽しんだあとは、おいしいものへ直行！

実はここまで何も飲まず食わずで来てしまい腹ペコ。 きのこ汁がおいしいといわれる権現茶屋を目指します。展望台の人に聞くと、ここから徒歩10分ぐらいとか。

とにかく奥へ奥へと足を進めます。それにしても観光客が多いこと。カップルもたくさんいて、ブーツやヒールのある靴で来ている女性もいっぱい。 ここは山の上なのかしら？？？

そうこうしているうちに、薬王院の門までたどり着いてしまいました。薬王院とは高尾山薬王院有喜寺といい、高尾山にあるお寺です。 今回はそこまで行くつもりはなかったのだけど、権現茶屋が出てこないので先を急ぎます。

途中、男坂、女坂という二手に分かれる道が。名前からして女坂のほうが楽そうなので、女坂のほうを行きました。 案の定、男坂には108の階段があるそう。女坂のほうは緩いスロープです。

女坂を上りきって、何やら茶屋っぽいものが出てきました。看板には権現茶屋の文字。そして扉には「本日は終了しました」の文字…。

残念！　茶屋はだいたい15時くらいには閉まってしまうそう。でも、手前に屋台があったので、なんとか食べ物にはありつけそう。 目指したきのこ汁もあります。

[左から順に] 展望台から降りるときも、周囲は紅葉に埋め尽くされます。 薬王院の門にたどり着きました。 気高い「高尾山」の文字。フランス人もこの文字を「美しい」と思ったことでしょう。 権現茶屋であったかいきのこ汁などをゲット。これでお腹も満足！

[上] 深く濃厚な味のするきのこ汁をいただきました。これは確かにおいしい。しかもあったまる♪

[下] これが権現茶屋。茶屋の中で食事をするなら15時までに！

きのこ汁のほか、揚げ餅、おでんなどを購入して、近くのベンチでパクパク。

さすがに高尾山の上は冷えたので、温かいきのこ汁が身に染みました！

いろんなきのこが入っている味噌汁なんですが、きのこからいいダシが出ているのか、深い味わいでおいしかったです！

帰りもやっぱりリフトへ。
リフト乗り場には長蛇の列ができていましたが、輸送力があるのでそれほど待たずに乗れました。 もう下山するには遅い時間だったこともありますが…。

これから紅葉最盛期を迎えると、リフトの待ち時間はどんどん長くなっていくでしょう。

高尾山に行くときは、防寒着をお忘れなく。