立派な不動明王に見送られ、「 高幡不動尊 」の門を出たら左へ。
すぐに高幡不動西という信号があるので、そこを右に入り、線路を渡って浅川に戻ります。
ひゃ〜、それにしても気持がいい!
浅川は穏やかに流れ、小春日和の午後。
頑張って漕ぐと汗が出るほどです。
でもこの浅川、昔はよく氾濫していたんだそう。
水量が少なく、キラキラと輝く今の姿からは想像がつきません。
そして風が強い!!!
高尾山方面から吹き下ろしてくる風でしょうか?
漕いでもなかなか進まない!!
しかも上流に向かっているので、道は少しずつ上っています。
でも、そんな苦労もいっぺんに吹っ飛びました。
なんと目の前に富・士・山!
浅川サイクリングロードが、富士山に向かって真っすぐ伸びているではありませんか!!
その上、富士山近っ!! 感動〜〜!
これだから冬のサイクリングはやめられません。
空気が澄む冬は、東京、神奈川、埼玉からも富士山の姿を見ることができます。特に早起きした朝に見る富士山の美しさと言ったら!
日本人でよかった♪
浅川サイクリングロードに来てよかった♪
ゆく手の目の前に富士山というシチュエーションなんて、めったにないですからね。
サイクリングロードは走りやすく、富士山も絶景の浅川ですが、サイクリングロードが時々一般道と一緒になる点が玉にキズ。
特に滝合橋を過ぎた点からしばらくは要注意。
滝合橋に出たら左へ行くと、平山という信号に当たります。そこを右へ。
北野街道を500mほど進むと、左手に旗野という自動車屋さんがあり、その右手を見ると、線路の下を通る小さなトンネル (…というか通路?) があるので、 そこを抜けます。
住宅街を通り、川に出たところにスロープつきの階段が。
それを上がればサイクリングロードに戻ります!
階段は短いので苦にはなりませんが、それでも自転車に乗ってサイクリングロードに復帰したい人は、そのまま北野街道を進んで合流することもできます。
やっとサイクリングロードに戻りましたが、ここでもう一か所分岐点。
さっき程久保川に入りかけたように、ここも道なりに進むと湯殿川へ入ってしまいます。
長沼橋を過ぎ、次に出てくる栄橋という小さな橋を渡って、浅川の右岸へ行きます。
浅川サイクリングの複雑な分岐はここが最後。
でも多摩川のわかりにくさと比べたら、浅川は走りやすい!
ほとんどの橋は下をくぐれるよう整備してありますし、何より混雑していないのがいい。
サイクリングロードはいつの間にやら八王子市へ。
八王子に入ると「浅川ゆったりロード」という看板が出てきました。カメが自転車に乗っている看板です。
サイクリングロードも途中で行政区画が変わってしまうと、なかなかトータルでの整備ができないようですね。
八王子に入ると、サイクリングロードが河川敷の上にいったり、下にいったり。
歩行者も自転車も左側通行になります。
そして浅川は、八王子市役所の先で北浅川と南浅川に分かれます。
サイクリングロードは南浅川のほうへ。
大きく左カーブをするとそのまま南浅川へ入れますので、ここの分岐はご安心を。
南浅川へ入ると川幅はかなり狭くなり、住宅地の間を抜ける小川の様相を呈してきました。
またその景色がなんともキレイ。
両側の桜の木が紅葉し、視界の奥では低い山が折り重なっています。
高尾山 に近づいてきた!?
南浅川へ入ると、サイクリングロードのゴールまではもうすぐ。前方に石造りの南浅川橋が見えたら、そこが終点です。
南浅川橋は、これまでの橋と比べてとても立派。
それもそのはず、大正天皇と昭和天皇が眠る「 多摩・武蔵野御陵 」に続く橋だからです。
せっかくなので寄って行きましょう!
…っとその前に!
サイクリストにとって外せないのが、御陵の手前にある陵南公園です。
御陵の南にあるから陵南公園なんですが、それだけではありません。
ここは、1964年に開催された東京オリンピックで、自転車ロードレースのスタート&ゴールとなった場所なのです!!
さっそく、管理棟の前にあるという記念碑を見学。
本当に小さなプレートですが、そのとき勝った選手の名前が刻まれています。個人ロードレースで勝ったのはイタリアのマリオ・ザニン。
人知れず設置している銅板を見ていると、なんだか胸がワクワクしてきました。ここに名高きサイクリストが集結した過去があったとは!!
念願だったオリンピック記念碑を見て、ようやく 御陵 へ。
まず感動したのは、世話の行き届いたケヤキ並木の立派さ。また紅葉しているもんだから、ホントにキレイ。