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フリーライターの 詳細へ土肥 志穂 が サイクリングロードを実際に走っておすすめポイントを紹介します!

横浜は自転車で回るのがイチバン!

今月はサイクリングコース特別編!
親子でもカップルでも、 もちろんベテランサイクリストでも楽しめる横浜自転車散歩をご紹介しましょう。

横浜といえば観光地でも有名ですが、いわゆる横浜らしい観光名所についてはみなさんも周知のハズ。 ですから今回は、ちょっとツウになれる横浜自転車散歩に出かけてみます。

実は横浜、「日本で最初に○○が始まったところ」というのが、ものすごーーーーく多いんです。 1854年、マシュー・ペリー率いる黒船が来航し、横浜で日米和親条約が結ばれてからというもの、開国した日本に、西洋のものがどんどん入ってきました。 ですから、近代的な技術や文化は「横浜が発祥」というものが多くなったのです。

今でも「○○発祥」を記念して、石碑やプレートがあちこちに残っています。
全部紹介しきれないほどなんですが、自転車散歩にちょうどいいルートを作り、そこにある「発祥の地」を案内します。

スタートはJR桜木町駅。
まずこの駅そのものが「発祥」といえます。

日本に初めて鉄道が開通したのは横浜〜品川間でした。当時の横浜駅は、ここ桜木町駅だったのです。

今でこそ「みなとみらい21」として、近代的な建物が並ぶ大きな街となりましたが、昔は車両の引込み線がこの地を埋めていたそうです。

駅講内には当時をしのぶ展示物もあり、裏手には「鉄道発祥の地・記念碑」があるそうです。

駅前の観光案内所には、周辺地図も置いてあるので参考にもらっておきましょう。

桜木町駅まで輪行してもいいですが、もっと手軽に自転車散歩したい人は、レンタサイクルという手もあります。

桜木町駅からランドマークタワーのほうへ進み、日本丸が停泊している近く、動く歩道の下に 「 詳細へハマチャリ 」 というレンタサイクルがあるんです。

レンタル料は1日1回800円。
デポジットが700円かかるので、最初に1,500円を払ってレンタルします。

横浜って、欲張りに回ろうと思うと、「歩いて回るには遠い。でも車で回るほどではない」という土地なので、観光地巡りには 自転車がピッタリ。

環境にもいいですし、レンタルする自転車そのものも、放置自転車をリサイクルしたものなんですよ! なんというエコ!

またこの事業そのものは、Mr.Children・桜井和寿さん主宰の「AP BANK」が出資して始まったものなのだそうです。

桜木町をスタートし、「クロスゲート」という四角い穴の空いたビルのほうへ渡ります。

ビルを右に見ながら海の方へ進むと、右手に下りられるボードウォークが出現。

大岡川沿いにできた、新しい遊歩道です。
ここは屋形船の発着所にもなっています。

距離は短いですが、振り返るとランドマークタワーがドーンと見え、気持ちいい〜。

裏道を抜けて目指すのは「馬車道通り」。
その名の通り、昔、馬車が走っていた通りです。

神奈川県立歴史博物館が左手に見えると、もうそこが馬車道通り。

開国後、近辺に外国人居留区ができ、横浜駅まで行く外国人たちが馬車を使ってこの道を往来したことが、地名の由来だといいます。

今でも、馬のための水飲み場が残っていますよ。

この馬車道は発祥の地がたくさん。
まず、この道そのものが「近代街路樹発祥」なんだそうです。

1867年、馬車道にある商店が、競って柳や松を植えたのが近代街路樹の始まりだと言われています。

それにしても、植えたのが柳や松というところがいいですね!

そして、その「競い合って」に拍車をかけたのが1872年の「ガス灯点灯」でした。 1870年に高島嘉衛門という人がフランス人技師を招いて、日本で最初のガス会社を設立。馬車道に日本初のガス灯を設置したのです。

今でも、「馬車道」の文字がある街灯は、ガス灯なんだそうですよ。

そんな「初めてづくし」の馬車道を走って見えてくるのが「写真館発祥の地」。

1862年、下岡蓮杖が日本人として初めての写真館「相影楼」をこの地に開いたんだそう。

写真機の形をしたモニュメントは、コンビニの前の自転車に埋もれてしまっていますが…、それでも存在感はあります。

ここからはちょっと馬車道を外れて、「馬車道十番館」へ寄ってみましょう。

ここは高島嘉衛門の家があった場所。明治時代の建築様式で再建された建物ですが、文明開化の香りがして、とても落ち着ける場所です。

1階にはカフェがあるので、コーヒーブレイクをしてもいいですね。

再び馬車道に戻り、見えてくるのが「アイスクリーム発祥の地」のブロンズ像。

「太陽の母子像」と名付けられたこの像は、日本アイスクリーム寄贈したもので、同協会によって5月9日はアイスクリームの日と定められているそうです。

1869年、町田房蔵という人が、日本で最初のアイスクリーム「あいすくりん」を馬車道で作りました。 そう! 当時は「あいすくりん」と呼ばれており、牛乳、卵、砂糖で作ったとてもシンプルなもの。

馬車道を少し戻った「 詳細へ相生 」 というレストランで、今でもその「あいすくりん」を売っているというので、さっそくいただいてみました!

ちょっとシャリシャリとした触感で、なんだか懐かしい味。
サイクリングの途中で食べるのにピッタリです。

抹茶やあずきなどいろんな味がありますが、まずは基本のカスタード味がオススメ!

5月9日はこのあいすくりん5,000個が無料で配られます。