JCA top
トップイメージ
フリーライターの 詳細へ土肥 志穂 が サイクリングロードを実際に走っておすすめポイントを紹介します!

シトラスと笑顔あふれる生口島

長いスロープの上りを経て、とうとう生口橋の上へ!

生口橋は距離790m、1991年完成時には世界最大の斜張橋(いわゆる吊り橋)だったそうで、ハープのようなフォルムがキレイ〜。

目を横にやると、瀬戸内の美しい風景。

これがあるから、しまなみ海道のサイクリングって大好き。

そして橋を渡り終えると、そこのには無人の料金箱が。

チャリンと50円を入れて、楽しい空中散歩はおしまい。

たどり着いた先は生口島!

生口島は島の名前で、地名は瀬戸田といい、周辺の方にとっては瀬戸田のほうが馴染み深いでしょう。

因島と同様、かんきつ類が豊富に取れる島で、こちらは国内レモン発祥の地。

島内には「シトラスパーク瀬戸田」という国内初のかんきつ公園もあります。

また、瀬戸田が生んだ世界的画家・平山郁夫の美術館や、「西の日光」といわれる耕三寺など見どころも豊富。
観光ムードが高まります。

橋を下りてからの道は、キレイに舗装された広めの歩道が続きます。

順調に走っていると、左手に地中海風の気になる建物が。

手造りジェラード「 詳細へ ドルチェ 」と看板にあります。

ジェラード…、ムムム! それは食さねば。

店内に入ってみると、色とりどり、様々なフレーバーのジェラードが並んでいました。

どれも地元で作られたフルーツや原料を使っているそうです。

せっかく来たのですから、瀬戸田産レモンと因島産はっさくのダブル(320円)をオーダー。

海辺に座って、いただきま〜す!

さっぱりしてて、サイクリングの途中にピッタリ。

このジェラード屋さん、東京にも進出したそうですが、そこで出しているジェラードも、すべてここ瀬戸田の本店で造ったものなんだそうです。

そして続いて取り出したのは、因島で買った「はっさくゼリー」。
この中身をさっそく発表しましょう。

じゃーん、どうですか? このパッケージにあるはっさく。
「はっさくボーイ」というそうです。このシュールさ加減がス・テ・キ♪

地元農協の商品で、ほかにマーマレードとかあるそうで、缶バッチやうちわも存在するそう(欲しい〜)。

ちなみに、5月末に広島でおこなわれた全日本選手権ロードでは、入賞者にこのマーマレードが贈られていました。

もちろんマーマレードにも「はっさくボーイ」が描かれており、何の気なしにビンを見た沖美穂選手が、ちょっとビックリしていました(笑)。

広島を代表するお土産といってもいいのかもしれませんね。はっさくボーイ!

のんびり旅をしていたら、うーん、時間がなくなってしまいました。急げ!

じゃんじゃん漕いで、まずは平山郁夫美術館に到着。中に入りたかったけど、今回はムリッ!

次に、美術館の裏にある耕三寺へ行きます。
耕三寺にはサイクリング中の自転車が、5台も停まっていました。

やっぱり、しまなみ海道は人気ですね!

耕三寺も色鮮やかでじっくり見てみたかったけど、今日はもう帰らなければ…。

しかも耕三寺の周りはお土産物屋さんや、おいしそうな食事処が並んでいたんです。

さっき行った「 詳細へ ドルチェ 」の支店もありました。

ここはやっぱり観光にいいところだなぁ。

残念ですが新幹線の時間が迫っています。

泣く泣く帰路についたものの、私を呼び止めるものが…。それは、こっちをニコニコ見つめるミカンくんたち。

ここは地元のかんきつ類を売る 「 詳細へ河野農園 」。

引き寄せられるように近づいていくと、お店のお母さんやおばあちゃんが、「これ食べてみて。これもどうぞ」と、いっぱい食べさせてくれます。

これがホント〜においしくって!
生まれて初めて「はるみ」という品種を食べたんですが、すごくおいしいんですね。

もともとかんきつ系は好きなので幸せ〜。

またお母さんが元気でねぇ。
店先の絵手紙は、みんなお母さんが描いたんだそうです。

おばあちゃんなんて、「私は男の人が好きなんで、これをオマケしてあげよう」と、カメラマンさんにはっさくか何かをプレゼントしていました。

そんな感じでいろいろおしゃべりしている間に、急いでいることを忘れてしまいました。
やぁ、人情があふれています。

もっと話をしていたいぐらいだったのですが、いよいよ時間がないので出発。さようなら〜。

帰りはわき目も振らず帰るつもりだったのですが、途中でおもしろいオブジェがあったので記念撮影。

生口島は「島ごと美術館」といって、島のあちこちにアーティストのオブジェがあるんだそうです。

ちょっと頑張って漕いで、スタートした 「 詳細へ重井西港 」に到着。
急いで着替えて、尾道市街に向かいます。

最後の目的地は尾道ラーメン!
どこのラーメン屋へ行けばいいかは、すでにリサーチ済み。

レンタカー屋さんの、少しかっぷくのいいスタッフが「この味が恋しくなって、ついつい通ってしまう」という 「 詳細へ東珍康(とんちんかん) 」。 新幹線の駅へ行く道すがらにあったので、場所的にもバッチリ!

オーダーしたのはスタンダードな尾道ラーメン・並(500円)。

麺は平打ち細めん。
白湯スープとしょう油スープを半々で割っているそうで、地元の小魚も出汁に使われています。 普通は濃縮したしょう油ベースをスープで薄めるところを、「白湯スープとしょう油スープを半々」というのが、ここの味。

また、尾道ラーメンの特徴は背油。スープに背油が浮いているんですが、まったくクドくないんです。念願の尾道ラーメン、おいし〜い。 しかもサイクリングのあとなので格別!

さてさてこれで、しまなみ海道in広島の旅はおしまい。

今回は、地元の人とたくさんおしゃべりしたのがいい思い出。そのため、ちょっと駆け足になってしまいましたが、それもまた良し。

みなさんも、のんびり行きたいなら、1日でこれくらいの行程がいいということですね。

重井西港から出発したのは大正解でした。

…おっと、最後に「東珍康」の店先に、例のものが…。

弁天様の看板に、ちゃーんと顔を入れて帰りましたよん。