除虫菊の丘から下り、東西橋を右へ行くと、いわゆるしまなみ海道のサイクリングコースと合流します。
ここからは、案内板をたどって行けばOK。
しかしそのまま生口橋へ行かないのが、この気ままな旅。
いくつか気になることがあって寄り道です。
まずは、「因島のはっさくゼリー」というお菓子を探すこと!
1〜3月に食べられるはっさくですが、なんと因島が発祥なんだそうです。
そのはっさくを使った「因島のはっさくゼリー」は、はっさくを丸ごと入れたゼリー。
まぁ、そういうデザートはよくありますが、問題はそのパッケージ。
外側のパッケージは普通ですが、中がっ!
いろいろ回ってみて、ようやく要橋交差点近くのスーパー「ユアーズ」でゲット。
中のパッケージはのちほど紹介します!
ユアーズを過ぎると、いよいよ生口橋が見えてきました!
普通ならこのまま橋に上がりますが、そこを通り越して、目指すははっさく発祥の地 「 浄土寺 」へ。
1860年頃、浄土寺の住職が境内で偶然見つけたのが、はっさくの始まりだと言われています。
行き方がわからなかったので、近くで畑仕事をしている方に聞いたら、ていねいに教えてくださいました。
しかも話に花が咲き、昔、自転車で旅をした思い出話や、この辺りのことを聞いたり…などなど。
最後には、「いやぁ、来るのがわかっていたら、造船所を案内したのに」とまで!
因島は造船にも力を入れている島です。
私は「取材で来た」とはひとことも言わなかったのに、「いやぁ、来るのがわかっていたら」って…。
いやいや、お父さん! 連絡の取りようがないですからっ!
でも、その優しさが嬉しかった!!
今回は、走っているといろんな人に話しかけられます。
みんなあったかい人たちばかりだなぁ。
浄土寺までは少々(?)の上りが続きました。
うーん、ちょっと時間のロスだったかな?
でも、道すがらはミカンの花が満開でいい香り!
思わず「ミ〜カァン〜のはァ〜なガァ〜♪」と歌い出してしまいます。
浄土寺は、入り口がこぢんまりとした、ステキなお寺でした。
中に入ってもいいと書いてあったので、遠慮せず中へ。
誰もいなくて、静かで、思わずのんびりしてしまいそうでした。
でも、のんびりしていると目的地までたどり着かないかも!!
住職の方に話を聞きたかったのですが、後ろ髪引かれながら出発します。
あとで調べたら、境内には「八朔発祥の地」と書かれた石碑や、はっさくの原木があったそうです。
行かれた方はそれをチェックしてみてください。
「 浄土寺 」から 下りてきたら、先ほどのお父さんがまだいらっしゃったので、「お父さん! 無事たどり着きました! ありがとうございました!」と叫ぶと、 手を振って応えてくれました。なんだか嬉しいねぇ。
そうそう、お父さんと会った場所、つまり浄土寺の麓に走る海沿いの道は、「はっさくロード」というそうです。 そのはっさくロードを走り、いざ、生口橋へ。
橋への入り口は、橋の真下から少し離れています。
「今治方面(自転車・バイク)」という看板と、「生口橋(自転車歩行者道入口)」という看板があるので、そこから入りましょう。
橋へ乗るまでは、当然上りです。でも、スロープがゆるく作ってあるので、それほど苦しい上りではありません。
途中、またまた柑橘系のものがなっていました。
本当に多いですね。
えっちらおっちら、橋までのスロープを上っていくと、見えました! 見えました! 目の前に生口橋と生口島。
うーん、いい景色。
自転車は頑張った分だけいい景色に出会えるのがグッドですよね。