長井さんに教えてもらった自転車店は、札の辻交差点のすぐ手前にありました。 看板には「 レーシングスポーツ・フジタ 」とあります。
中にお店の方はいらっしゃらないようですが、声をかけてみます。
店内は、なんだかお宝物が眠ってそうな雰囲気。
出てきてくれた店長の藤田照夫さんに今回のサイクリングの主旨を話し、しばしの談笑。
話の中で、藤田さんがかつて、マルイシで活躍する自転車選手であったことを知りました。
そして、自転車界の仙人こと森幸春さんの話をすると、「あー、森ね」と、森仙人のことを呼び捨て!! そんな方、初めてお会いしました。
藤田さんは森さんよりも先輩で、マルイシ VS ミヤタで凌ぎを削っていたそうです。
藤田さんのことをご存知の方は、「土肥〜、何、言ってんの〜!」とお思いでしょうね。無知とは恐ろしきかな。
昔は東京のサイクリング協会もイベントが盛んで、仲間と連れ立ってあちこちをサイクリングしていたという話を聞きました。
現在はALPHAWK(アルホーク) というご自身主宰のクラブチームがあって、楽しく自転車に乗っているそうです。
店内には大きなテーブルと椅子があり、「お客さんが長居されるでしょ」と聞くと、 「そう思って置いてあるんです。人って、外に“自分の居場所”ってなかなか持てないでしょ。ここがその居場所になってくれれば」と藤田さん。懐の深い方です。
札の辻から再び小江戸の街道を抜け、連雀町交差点で右へ。
六軒町の交差点をすぎて陸橋が見えてきますが、そこは自転車が走れないので、手前を左に。
突き当りを右に曲がり、道なりに行くと、陸橋から下りてくる広い道路と合流します。
今成の信号を左に行くと、 「 いも膳 」の看板が 見えるはず。
店の名の通り、ここはサツマイモ料理を出すお店です。料亭のような店構えに、ちょっとドキドキしながら入ります。
女将さんの話によると、昔はイモがたくさん食べられていて、地元の人には「もうイモはたくさん!」と、サツマイモメニューは受け入れられなかったようですが、 健康ブームもあってサツマイモが見直されるようになると、人気料理になったそうです。
私は、「いも点心 (2,500円) 」を注文。
食前酒として出てきたのは、芋焼酎を梅酒で割ったもの。 クセのある芋焼酎を、どうやったら多くの人に飲んでもらえるかと、工夫を重ねて出来上がった、いわゆるカクテルです。
いも点心は、いろんなイモ料理がお弁当のようになって出てくるんですが、中でも一番おいしかったのが、「やまぶき」というご飯もの。
やまぶきは川越の花。うなぎの混ぜご飯にサツマイモが入っています。イモとうなぎって合うんですね。
サツマイモのソバもおいしかったです。
見た目はまったくソバなのに、ソバ粉は入ってなくて、サツマイモで作ってあるんです!
食後のサツマイモアイスも美味でした。
カメラマンさんが注文したのは、「いも重 (2,300円) 」。サツマイモご飯の上に、うなぎが載っているこの店オリジナルのメニューです。
カメラマンさんも「イモとうなぎって合うんだねー」と言っていました。 |
||
おいしいサツマイモ料理をいただき、川越を満喫した気分! 「 いも膳 」を 左に出たら、すぐに右へ曲がる大きな道が見えます。その道が水上公園通り。
これをまっすぐ行けば、スタートした川越水上公園に戻れます。 | ||
お日様はすっかり傾き、寒くなってしましたが、今回もいろんな方にお会いできて心はあったか♪ 春になれば小江戸川越春祭りも開催されるようです。
みなさんも、江戸時代にタイムスリップしてみませんか?