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フリーライターの 詳細へ土肥 志穂 がサイクリングロードを実際に走っておすすめポイントを紹介します!

お正月から楽しめる石垣イチゴ

急いで羽衣の松を出発したのは、このあと約束があったから! 目指すのはいちご園。

これから行く海沿いの国道150号は別名「いちご海岸通り」と呼ばれていて、いちご園がズラリと並んでいるんです。

そのいちご園、なんとお正月からいちご狩りが楽しめるということで、この記事を新年からご覧になっている読者のみなさんのために、 特別にいちごハウスを開けて、待っている人がいるのです!

羽衣の松から遊歩道を通り、国道150号沿いの自転車道へ行くことができたようなんですが、なんせ急いでいるので、 再び三保街道へ戻り、国道150号へ入ります。

この自転車道は、いわゆる国道沿いの歩道ですな。

特に自転車専用…ということではありませんが、すれ違う人はそんなにいないので、結構快適に走れます。

風は強いですが、くじけるわけにはいきません。

なんせ、いちご園のおじいちゃんが待っています!

国道150号に入って、右手の山肌に現れたのが、無数のビニールハウス。

想像していた大きなビニールハウスではないんです。

細いビニールハウスが何本も、山へ張りつくように立っています。これがいちごのビニールハウス。

予想外の光景も、ここのいちご栽培がちょっと特殊ということを知れば納得いきます。

ここ久能地区のいちごは、「石垣いちご」と呼ばれていて、石垣に植えられているのです。

太陽で温まった空気が山に当たってこもる立地条件を利用し、石垣に溜まった熱でいちごを赤く染める、この土地ならではの栽培方法。

今回、みなさんのために石垣いちごを見せてくれる 「 詳細へ 富久屋 」さんは、 目的地のひとつでもあった久能山東照宮の途中にあります。

鳥居をくぐり、目指す畑へ。

そして、ありました、ありました! 人が1人入れる細長いビニールハウスが。

今は、石垣いちご専用の石垣が組まれていますが、もともとは天然の石で作られた石垣を使っていたのだそう。

その専用石垣に、しがみつくように生えたいちごたち!  すでに赤くなっているものもありますが、1月のオープンに向けていちごの花が満開です。

私たちを待っていてくれたのは、川島富夫さん (78歳)。

「今は章姫(あきひめ)という品種が主流なんだ。甘いよ〜。甘すぎてやわらかいから、ケーキには向かないんだけど、 いちご狩りで食べるには一番だ!」と富夫さん。

富夫さんの愛情を込めて作られたいちごが、1月からみなさんの口に運ばれるのを待っていますよ!

こちらのいちご狩りは1月1日〜7日は1人(小学生以上) 2,000円で楽しめます。

1月8日以降は1,800円になるなど、価格に変動がありますので、確認してから出かけてください。

また予約をして行きましょう。赤いいちごをたくさん堪能できるよう予約制にして、実を確保しているんだそうです。

富久屋の畑へ行くには、鳥居の手前に同名の食堂がありますので、そこを尋ねてくださいね!

そして、今回の目的地でもあった久能山東照宮ですが、かなり日が傾き始め、このままではゴールの静岡駅に たどり着けそうになかったので、今回は断念。

徳川家康は、日光東照宮へ墓を移す前、この久能山東照宮へ祀られたという由緒正しい、立派な東照宮なんですが…。

なんせ階段が1,159段もあるんです!
この日のために、スニーカーも持参して来たんですが…残念。

どんな東照宮かは 別サイトへ コチラ を参考にしてください。

国道150号へ戻り、ひたすら南西へ進みます。

しばらく行き、大谷川にかかる潮騒橋を渡ったら、その先の信号を右へ。ここからは、ゴールの静岡駅を目指します。

しかし! 静岡駅へ行く途中、 「 詳細へ 登呂遺跡 」があるので、 そこへ寄らないワケにはいきません。

残念ながら改装中なんですが、竪穴式住居と高床式倉庫は見られるというので、寄ることにします。

実は私、教科書の写真で見ただけで、実際のそれらを見たことがないのです!

街中の道を進み、東名高速道路をくぐったら、すぐに左へ。

高速道路沿いをまっすぐ行くと、右手に登呂遺跡が見えてきます。

登呂遺跡は完全に改装中でしたが、それでも水田跡、竪穴式住居と高床式倉庫は見ることができました。

帰り道ですからね、ちょっと寄り道するくらいで見られるんですから。

登呂遺跡の事務所で、とってもいい情報をゲットできました。

ここから静岡駅までの途中に、自転車道があるんだそうです。

登呂遺跡から住宅街を抜ける道に出て、そのまままっすぐ進みます。やがて一方通行で直進できなくなるので、その交差点で左へ。

再び現れた交差点を右へ行くと、アピタという商業施設が現れます。その脇が自転車道。

道の真ん中で自転車道と歩行車道に分かれていて、地元の人の生活道になっています。 その区分を守っている人はあまりいませんが、メインの駅南中央通りを行くよりは、とても走りやすそう。

しばらく行くと大きな通り(カネボウ通り)に突き当たって、自転車道は終了。

突き当たりを左へ行き、大きな交差点を右へ行くと、そこは駅南中央通り。まっすぐ行けば、すぐ静岡駅です。

さてさてこれで、静岡清水自転車道の旅はおしまい。今回は反省点が多かった!

それは回る順番。

朝、あれだけクッキリ見えていた富士山を、真崎海岸で見られなかったのが残念でした。あとから思えば、先に真崎海岸へ行ってもよかったと思います。

三保半島は、地図から感じるほど大きくはないんです。羽衣の松からイタリア料理店・マッシモはすぐそこ。

清水駅からまずは真崎海岸へ向かって、途中、三保グラウンドがあるので、入り口にある看板で清水エスパルスの練習時間をチェックし、 午前中のうちに真崎海岸から富士山の絶景を拝みます。

その後、清水エスパルスの練習時間が近いようなら三保グラウンドへ寄り、場合によっては羽衣の松を見学してから 14時までにマッシモでランチ。
それから国道150号線の自転車道を走って、デザートのいちごを食べ、時間と体力に自信があれば、久能山東照宮へ寄る…。

こんな回り方がいいかと思います。

私の失敗を踏まえ、みなさんは快適な走り初めを楽しんでくださいね!

最後になりましたが、今年も全国を走り回ります!
今年も1年よろしくお願いします!