寅さん記念館の先を行くと、演歌で有名な「矢切の渡し」の看板が!
これは見ておかなければと行ってみたら、今にも崩れそうな桟橋がポツン。
崩れそうな…と言っては失礼ですが、それがまた味を出している小さな桟橋です。
桟橋のたもとに、お土産屋さんを開いているおじさんがいて、話をしていたら「自転車も載せられるよ」と。
なぬ〜! それは載せてみなければ!!
急遽予定を変更して、矢切の渡し体験で寄り道。
料金は大人1人100円。自転車は1台150円だそうです。
人間より自転車のほうが高いのね…。
渡る先は、もうスグそこに見えるんですが、手漕ぎで進むからのんびり。
折り畳み自転車の威力を発揮し、自転車を折り畳んで乗船すると、一緒に乗ったご婦人方がものめずらしそうに見ています。
混んでいるときは、自転車は載せられないそうですが、折り畳みだからOKだったようです。
座るスペースはもうなかったですからね。
小舟で行くと、水面が近いのでなんだか不思議な気分。
数分で向こう岸に到着し、本当は周囲をサイクリングしたかったのですが、この日は時間がなかったのですぐに引き返してしまいました。
矢切の渡しを利用して、江戸川の左岸を走るコースも面白いかもしれませんね。
「矢切の渡し」の「矢切」は、千葉県側の地名。
昔、関所を通らなければ東京と千葉を行き来することはできなかったのですが、この矢切の渡しは、江戸川沿いに田畑を持つお百姓さんが、 特別に乗ることができた舟なのだそうです。
自分の家の畑へ行くのに、いちいち関所を回っていられないですよね。
思いがけず貴重な体験ができました。
何と言っても、自転車OKっていうところが嬉しいですよね!
さて本来の目的地、「 柴又帝釈天 」へ向かいます。
帝釈天はサイクリングコースからスグ。
正式には経栄山題経寺と言うそうです。帝釈天は神様の名前。
入り口に自転車を止めて、中へ入ります。
この特集をやっているとつくづく思うのですが、日本ってお寺が多いですね。
当たり前っちゃー当たり前ですが、普段それほど意識していないのでそう思います。
ヨーロッパに行くと、街ごとに教会がありますが、日本で言うとそれがお寺なんだなって。
帝釈天でお参りをしたら、最後に参道を散策しました。
京成線の柴又駅へ続く参道には、映画「男はつらいよ」を思い浮かばせる商店街が続いています。
映画で使われた「とらや」もここにあります。
お団子やおせんべい、冷やしたきゅうりまるごと1本まで売られてて、とても楽しい参道でしたよ。
ということで、今回のサイクリングはこれでおしまい。
ここまでの距離約21km。
そのまま引き返してもヨシ、柴又駅から輪行してもヨシ。
小径車でしたが、河川敷のコースなので基本的にアップダウンはなく、快適にサイクリングできました。
これまで紹介したコースも、もちろん楽しいんですが、特に自転車を買ったばかりの人を誘うときなどに最適なコース。 なんせ走りやすいのが魅力です。
みなさんも出かけてみてくださいね。
そして矢切の渡しで熱唱ポーズを!