JCA top
特集
詳細へJCA選りすぐりの現役サイクリスト がお届けするイベントレポートです
ビギナーのかたもスペシャリストのかたも楽しめること間違いなし!

名瀑・温泉・世界遺産....冒険気分のサイクリング

詳細へ 千尋の滝 展望所から西方向に下り、外周路に復帰します。
別サイトへ 2011サイクリング屋久島 尾之間(おのあいだ)のエイドステーションとなる、尾之間運動広場駐車場にたどり着きます。尾ノ間もまた、にぎわいをみせる集落。

写真

温泉もあり、眺め自慢の大型ホテルもあります。ここから先に進むにつれ、次第に自然が深くなっていきます。

写真 写真

[左から順に]

画像へ AS(エイドステーション)へ。バックのJRホテルは温泉で有名。

画像へ 尾ノ間のASは「尾之間運動広場駐車場」。

画像へ 路面状態はかなり良好。

しばらく、ゆるいアップダウンが続きます。

尾之間運動広場駐車場から県道に戻り、西に7kmほど行くと「平内海中温泉」の標識が現れます。この海岸に沸く露天温泉は、干潮の前後2時間入浴が可能とのこと。満点の星空を見ながら、夜に入浴するのが一番のおススメとか。

写真写真

このあたりは、前方には山、そして道の両側も豊かな緑に覆われた自然豊かなエリア。ここから5kmほど進むと、海が見えてきます。

中間(なかま)浜海水浴場の白い砂を見ながら、さらに先へと進みます。しばらくは、海沿いの道が続きます。黒い岩が露出した迫力ある岸壁と、広がる青い海の絶好の眺めを楽しめるエリアです。

南岸、南西岸からは、天気がよければ、トカラ列島を見渡すこともできるそうです。

画像へ [上] 次第に緑が茂ってくる。

画像へ [下] 白浜がうつくしい中間エリア。

写真写真

栗生では、夏期にはウミガメの産卵シーンを無料で観察できるそうです。

別サイトへ2011サイクリング屋久島 は栗生AS・青少年旅行村で3回目の休憩ができます。

この付近には海水浴場が並び、夏にはにぎわうとか。栗生を越えると交通量はぐっと減り、信号もしばらくなくなります。この先はお店はもちろん自動販売機もないので、注意しましょう。

画像へ [左] 栗生にて。平行に走る橋と、奥に連なる山々の光景が美しい。

画像へ [右] 白浜と海、茂った緑が美しい。

ここで「 詳細へ 大川(おおこ) の滝 」に寄り道してみました。

青少年旅行村からおよそ4km北東に進むと、橋が見えてきます。この橋の手前の右側に分岐する細い道を入って行きます(分岐方向に「大川の滝」という看板が立っています)。

巨大な岩が無造作に敷き詰められた川辺の脇に、細い歩行者通路が滝に向かって伸びているのです。駐車場に自転車を停め、滝の近くまで歩いていきましょう!

[下写真/左から順に]

画像へ 木々の間から、少し滝が見えています。

画像へ 「大川の滝」の看板前で記念撮影。

画像へ 細い道を歩き、もっと近くで滝を見ましょう!

画像へ この川原の岩の迫力!

写真 写真 写真 写真
写真

渡り切ると、目の前にそそり立った岩壁の上を流れ落ちてくる落差88mの大滝が!
ふたつに分かれて落ちてくるその眺めは圧巻です。

屋久島のスケールには、本当に圧倒されます。

画像へ [左] スケール感が伝わらないのが残念..落差88m、巨大な滝です!

詳細へ大川の滝 を越えると、いよいよ屋久島サイクリングも佳境に差しかかります。
次第に海が遠のき、緑がいっそう濃くなってきます。路肩の緑が、道路に乗り出すほど!

写真

瀬切川を越えると、上り坂が始まります。4kmかけて250mほどの標高を上るのです。このあたりから世界遺産登録エリアに突入します。木々が途切れ、キラキラ輝く海の絶景を楽しめるポイントも!

2.5kmほど上ると2車線道路が終わり、1車線となります。
この道はもともと「西部林道」という未舗装路だったそうで、一部が県道となった今でもその呼び名で親しまれています。

うっそうと木々が茂る薄暗い道が、右へ左へと曲がりくねっていきます。照葉樹のトンネルを抜けたり、いかにも屋久島らしい巨樹の根や、巨大な岩が現れたり...。飽きることはなく、冒険しているようなわくわく感を楽しめます。

画像へ [左] 美しく紅葉した木々の間を走る。

さらに、西部林道の一番の楽しみはサルやシカなどの野生動物! 本当に出会えたらいいなぁ...とドキドキしていたけれど、木々の影やコーナーで、サルがごく当たり前のようにくつろいでいるのです!

ヤクザルやヤクシカ(屋久島のサル、シカ)はやや小さめで、成長したヤクシカでも日本犬ほどの大きさです。

聞けば屋久島の人口が13,000人なのに対し、ヤクザルは6,500頭、ヤクシカは26,000頭生息していると言われているそうです。

そう考えると、すごい鹿口、猿口(?)!

彼らは自転車にはまだ慣れていないようで、ヤクザルもヤクシカも、自転車にはかなりおびえた様子を見せます。決死の覚悟でキバをむき、飛びかかってくることもあります。ここは彼らの住処です。邪魔をしないよう、怖い思いをさせないよう、配慮しましょう!

画像へ [左下] 西部林道が近づくと、サルやシカが現れてくる。

画像へ [中上] 居間のようにくつろぐサルファミリー。

画像へ [右上] ヤクシカ登場!

画像へ [中下] またまたヤクシカに遭遇!

画像へ [右下] こんな巨根をはやした木も!

写真 写真 写真
写真 写真

上って行くと次第に見晴らしがよくなってきました。峠は、きっと近い!

峠を越えると、まずは大きく下ります。
忘れてはならないのは、世界自然遺産というのは「自然」が保存されたコースだということ。

路面にはところどころに落ち葉や木の枝(時にはかなりの大枝も!)が、自然のままに落ちています。

緑のコケが生えていることも多いため、すべりやすいのです。スピードの出し過ぎは厳禁!

めったに車はやって来ませんが、コーナーで膨らみすぎると、対向車と衝突してしまう可能性も。
カーブミラーをしっかりと確認し、スピードを抑えてつづら折りを下りましょう。

また2回、上りと下りを越えると、屋久島灯台のある永田岬へ。このあたりで世界遺産登録地域は終わり、海沿いの道に出ます。

この坂を下りきると、永田の集落です。