宇都宮と言えば「餃子」だと思いますが、自転車ロードレースファンにとっての宇都宮は、「聖地」と言っても過言ではないでしょう。
毎年10月末に開催される「 ジャパンカップサイクルロードレース 」は、宇都宮森林公園が舞台。
ヨーロッパのトッププロ選手が来日するロードレースイベントで、今年は10月24、25日に開催されました。
その興奮冷めやらぬ公園内にあるのが、今回紹介する「 宇都宮市サイクリングターミナル 」です。
ジャパンカップを観戦された方なら、ピンとくることでしょう。レーススタート地点から少し上がったところに、赤川ダムというダム湖がありますよね。ターミナルはその奥にあるんですよ! 実はこの存在を知る方が少ないようで…。
ここならジャパンカップのコース上に宿泊しているようなもの。レースに最も近い宿泊施設ということになります。
また、ジャパンカップのコースを試走するにも便利!
お友だちと一緒にここで合宿するのもいいですよね。
もっと言えばですよ!
ジャパンカップそのものは、1990年に開催されたロードの世界選手権を記念してスタートしたものです。この宇都宮森林公園周辺で、あの「世界選手権」が開かれたんです!!!
つまり世界選手権のコースも試走できるってこと!
世界選開催をきっかけに、宇都宮市は「自転車のまちうつのみや」として取り組みを進めています。
たとえば7月におこなわれた「 うつのみやサイクルピクニック 」。宇都宮の名所を巡る、誰でも参加可能なサイクリングイベントです。
このイベントをサポートしてくれたのは、ロードレースのプロチーム「宇都宮ブリッツェン」の選手たち。宇都宮市で4つめのプロスポーツチームとして今年誕生し、話題をかっさらっているチームです。
宇都宮市は、まさに自転車天国。特に宇都宮森林公園は自転車ロードレースの「聖地」なんです。
聖地としての片鱗は、ターミナルのロビーにもうかがえました。壁に掛かる写真には、懐かしいジャパンカップの風景が。
「わぁ~、若い!今中大介※ さんだ!」と、思わず声が上がってしまいます。
※今中大介…1996年、ツール・ド・フランスに出場。現在インターマックス代表。
また、ソファーのそばには「世界選手権」とかかれたアルバムがありました。
それは1990年に開かれた世界選手権の思い出のアルバム。当時の様子はもちろん、このサイクリングターミナルが日本代表の宿泊施設であったこともわかりました。
ますますこのターミナルが「神」に思えてきます。