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フリーライターの 詳細へ土肥 志穂 が サイクリングロードを実際に走っておすすめポイントを紹介します!

諫早ポタリングと、めずらしい五百羅漢を訪ねる初日のサイクリング

今月お邪魔したのは長崎は諫早。ニュースでよく聞く、あの「諫早湾」があるところです。長崎駅から、また長崎空港からはそれぞれ車で約40分の場所です。
この諫早で「全九州サイクリング大会in長崎」が10月16日(土)~17日(日)の日程でおこなわれます。

このサイクリング大会はJCA関連の「ブロック大会」と言われるもので、 たとえば九州ブロックの大会であれば、昨年は佐賀、今年は長崎…と毎年持ち回りで開催されているものです。(そのほかのブロックの大会日程は 詳細へコチラ )

九州のサイクリストを中心に、全国から走りたい人が諫早に集まります。宿泊も伴うので、話の合うサイクリストとワイワイやりながら、たっぷりサイクリングをするというわけです。

今回は、その大会のコースを走ってみました。
写真を見てると、行きたくなるはずですよ。

詳細へ大会の募集要項 は、この特集の最後をご覧ください!

まず初日は、諫早市内をのんびり巡ります。

諫早といえば、観光パンフレットやポスターに出てくるのが「 詳細へ眼鏡橋」。
もともとはすぐ近くを流れる本明川にかかっていた橋ですが、今は保存の意味で諫早公園に移設してあります。

本明川はたびたび氾濫し、橋が流れて人々を困らせていましたが、この眼鏡橋は洪水にも流されないことを目的として造られました。 そのみんなの願いどおり、昭和32年に起きた諫早大水害でも壊れることはなかったそうです。

この橋のすごいところはちゃんと上を歩けること。保存の意味を持つ橋は渡れないものが多いのですが、さすが頑丈な橋。しっかり歩くことができます。

市内散策の途中では、ぜひおいしいものを食べましょう。

諫早の名物といえば、うなぎです。あと、長崎ちゃんぽんも外せませんね。
スープが濃厚系とか、あっさり系とか、いろいろあるみたいです。

全国的にはあのチェーン店でしか食べる機会がないですが、チェーン店のほうは四角い麺だそうで。地元は丸い麺がスタンダードです。そんな違いを感じながら食べられますね。

特にちゃんぽん屋さんというのではなく、中華屋さんで食べられます。

写真

市内散策が終わって、まだ脚に余裕があれば、本明川を上って「 詳細へ 大雄寺 」の五百羅漢を見に行きましょう。

これがなかなか走りごたえありです。

長崎と言えば「坂の街」。

それは長崎市内だけではなく、長崎が全体的に山の多い県なのです。

本明川沿いをひたすら川上にむかってエッチラオッチラ。
約10kmを高低差200mほど上って、ようやく目的地へ。途中厳しい上りもあって汗だくになりましたが、頑張ったかいがありました!

これまで何度か「羅漢像」というものを見てきました。それは「十六羅漢像」とか「十八羅漢像」とか、複数の羅漢がズラリと並ぶというもの。
「五百」となると、どれだけの石像が並んでいるのかと思ったら…。

巨岩がそびえたつ渓谷には、お地蔵さまが数体。
想像していた500にも及ぶ石像は見当たりません。

でも、岩肌をよーく見てみると。なんと!
岩肌には、まるで筆で描いたかのように羅漢像が彫ってあるじゃないですか!こういう羅漢像を見たのは初めて。いい意味で期待を裏切られました。

説明を読むと、完成は宝永6(1709)年。
元禄12年に起こった本明川の大洪水をきっかけに、犠牲者の冥福と2度と起こらないことを祈って彫られたそうです。完成に8年もかかったのだとか。

それもそのはず。彫刻は足場がなければ作業できない高さにまであって、300年近く経った今でも、風化せずに残っているのですから。柔らかく彫りやすい岩だったら、残ってなかったでしょうね。

道のりは大変ですが、私でも上れました。
これは一見の価値ありです!