今月行ってきたのは、千曲川自転車道!
正式名称を一般県道上田更埴長野自転車道線といい、
その名の通り長野県上田市が起点のサイクリングロードです。
日本一長い川といえば信濃川ですが、長野県ではそれを千曲川と呼びます。
つまり、日本一の川を走るのが千曲川自転車道なのです。
スタートに選んだのはJR上田駅。
輪行でのアクセスにも便利ですし、上田から新潟方面へ行けば川の進行方向 =
下り基調なので楽チン!
自転車道のゴールは更埴で、その距離約23km。
でも今回は、「戸倉上山田温泉」を終点とすることに。
この温泉はサイクリングロード上にある温泉なのです。
河川敷きを走るサイクリングロードで、内陸に入り込むことなく温泉に立ち寄れるなんてめずらしいですからね。
しなの鉄道・戸倉駅から輪行で帰ることもできますし。
ただ上田〜戸倉間は約16km。
わざわざ走りに行くにしてはちょっと短い…。
そこで周辺を調べてみると、姨捨(おばすて)の棚田に行き当たりました。
月見の名所でもあるそうなので、ライトを準備して出発!
上田駅・温泉口を背に進むと、すぐそこは千曲川。
キラキラ光っててキレ〜イ!
近くにかかる上田橋を渡って左岸に行きます。
サイクリングロードは古舟橋から本格的に始まります。
でも、普通車やトラックも行き来する箇所があるので、注意して進みます。
やがて、上田大橋が出てきました。
自転車道は本来、上田大橋をくぐって川の左岸を進みます。しかし今は、上田橋〜鼠橋間が工事中。
一瞬、車のみ通行止めで自転車は通れそうなんですが、発破作業もやっており危険とのことです。 工事終了までは走らないでください(終了予定/平成21年3月末)。
…ということで、上田大橋を渡って右岸へ。
右岸には迂回道路が用意されていました。
長野県建設部道路管理課の話では、サイクリストはそちらに回ってほしいとのことでしたが、
並行する国道18号を行くのも手だと思います。
実はこの迂回路、走ってみるとかなり狭く、交通量が多かった!
迂回路に出て左手に目をやると、なんだか不思議な山が。大きな岩か?
ちょっとブタの鼻みたい…。
そうなんです。
これ、「岩鼻」といいます。
切通しのように、大きな岩がスッパリと切られたようになっていますが、なんと、千曲川が削ったものだそうです。
鼻の穴に見える部分も川の浸食。
日本百景にも選ばれているそうですよ。
さて、右手にしなの鉄道を見ながら進んでいくと、鼠橋に行きつきました。
このあたりは昔、ねずみ宿という宿場町で、ねずみにまつわる民話も残っているそうです。
鼠橋を渡ると、本来の自転車道に戻ります。
しばらく行くと、地図には名前が載っていなかった小さな橋が。
車が1台やっと通れる幅、そして黄色いフォルム。
これが千曲川自転車道のフォトスポットにもなっている「大望橋」。
私が行ったときはちょうど、中学生の自転車集団が橋を渡っていました。
ここ、車も通れるんですね。
「ホントに通れるの!?」というぐらい狭いんですけど…。
信号機がないので、向こうから車が来れば止まって待つし、中学生が渡っている間も、車は待っていました。
その譲り合いの光景が、なんだか微笑ましかった…。
…で、肝心の千曲川サイクリングロードはどうなのかというと、混雑していることはなく(すれ違ったサイクリストは1名。 平日でしたからね)、スイスイ進めます。
ただ、アスファルトの隙間から草が生えてて、そのガタが多少気になるところ。
あと、川沿いの工場からトラックなどが出てくることもあります。これには注意!
でも、おおむね快適。ルートに迷うこともありませんでした。
しかも、やはり下り基調なのでまったく息が上がりません。