この連載が始まって、ずっと河川敷を走ってきましたが、ついにそこから脱出!
向かった先は、春を先取りするのにちょうどいい千葉・南房総です。
ライター業をしている私にとって、冬に春のファッション撮影をするとき、必ずロケ地にしていたのが館山。
東京では考えられないほど暖かく、道沿いに咲く花々が心まで温かくしてくれます。
南房総は、海岸線に沿って「和田白浜館山自転車道」が通っているとのこと。
しかし、「整備がちょっと…」と言われていますが、さていかに。
川崎から東京湾アクアラインを使い、館山まで車で移動。いざ出発です!
館山駅をスタートして、海沿いに。
ウワサには聞いていましたが、自転車道が見つかりません。
観光案内所でも言われたのですが、結局のところ自転車道と言っても「自転車も走れる広めの歩道」というだけで、特にサイクリストのために作られている 道路ではありません。
しかもほとんどの箇所が未完成。
でも大丈夫!
館山の道路はそれほど交通量が多くないし、車道を走っていてもドライバーの皆さんは優しく抜かして行ってくれます。
自転車道には頼らず、きちんと左側通行をして走っていれば、いつものサイクリングと変わらず走ることができます。
まずは洲崎灯台までの11km。
洲崎灯台は南房総の西の端にあり、東京湾に入る船の目印になっています。
一応、灯台まで行ってみましたが、特にコレといって特徴のある灯台ではなく、ここはパスして先を急いだほうがいいでしょう。
洲崎灯台から4km。今回は早くもランチタ〜〜イム!
立ち寄ったのは 海の駅「だいぼ」。
以前、ロケバスの人に「館山に、漁師さんが釣った新鮮な魚を食べさせてくれる道の駅がある」と教わったことがあるんですが、きっとここのことを 言ってたんだと思います。
「だいぼ」とは定置網の大謀(だいぼう)網を「だいぼ」と呼んでいることから取った名前だそうです。
地元の漁師さん直営の海の駅で、この下の伊戸漁港で取れたものしか使わない、新鮮美味なお魚が自慢。
中では魚や特産物、切花を買うこともできます。
そして何よりサイクリストに嬉しいのは、テラス席があるので、そばに自転車を置いて食事ができること。
あいにくこの日は霞んでいましたが、テラスの向こうに広がる景色には、大島、三浦半島、富士山まで見えることがあるそうです。
私がいただいたのは、刺身定食。
ホウボウのお造りをメインとして、アジ、スズキなどピチピチで肉厚のお刺身がたっぷり皿に盛られています。
それにアジのフライ、アラの味噌汁、茶碗蒸し、漬物、ご飯がついて1,500円!
[左] すぐ下の港で取れた魚ばかりのお刺身定食(1,500円)。 [右] たっぷりお魚が載った海鮮丼は1,300円。ボリュームが違います! |
ロケーションも良く、気分は爽快。
ただ1つだけミスをしたのは、あまりにもお刺身の量が多すぎて、「このあと走ったら、ちょっと気持ち悪くなりそう」という恐れがあったこと。
反対回りにして、サイクリングの後半に設定したほうがいいかもしれません。
でも、おいしいから仕方ない、許しちゃう!
お腹がいっぱいになったところで、ちょっと胃を休めるために磯遊び。
シューズにクリートカバーをつけて、潮溜まりのできた岩場を探索します。
岩に立ったとたん、海苔のようないい磯の香りが鼻腔を満たします。
海の駅「だいぼ」 ではこの磯で「ヒジキ狩り体験」や 「自家製干物作り体験」ができるそう。潮溜まりには、稚魚が泳いでいて、ヤドカリたちも忙しそうに歩いていました。
サイクリングをしながら、海の遊びもできるなんて、南房総はやっぱいいなぁ。