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      2014年 JCA会長 新年挨拶文

 新年あけまして おめでとうございます。

 平成26年の新春を迎え、謹んでごあいさつを申し上げます。

 また、全国の自転車愛好者やサイクリストの皆様をはじめ、自転車に関係する業界の皆様方におきましては、日頃から公益財団法人日本サイクリング協会(以下、JCA)のサイクリング普及啓発等の事業に対し、深いご理解とご協力を賜りまして、心より厚くお礼申し上げます。

 さて、私どもJCAは本年5月22日(サイクリングの日)、法人設立認可50周年を迎えますが、一般市民のスポーツ志向、健康志向のニーズと地球温暖化に伴う環境保全に対する意識の高まりを受けて、サイクリングを通じて人と自転車そして環境に優しい健康で安全な社会作りを積極的に推進して参ります。

 昨年の12月1日から改正道路交通法が施行され、その内自転車に関わる部分として、

1.自転車の検査等に関する規定の新設 

2.軽車両の路側帯通行に関する規定の整備

の2点ですが、自転車の利用や通行に関する部分がより厳格に明確化されました。

 また、総務省行政評価局の調査として、道路交通安全対策(自転車安全対策)に関する行政評価・監視として、国民の安全・安心を確保する観点から、道路交通安全対策のうち、自転車利用ルールの周知と安全教育の実施状況、自転車通行空間の整備状況、自転車利用者の交通違反等に対する指導取締りの実施状況を調査し、関係行政の改善に資するための調査の実施が行われる旨の告知が為されています。

 私どもJCAは、平成23年から「正しいサイクリング」と「楽しいサイクリング」という二本の柱を掲げ取り組んでおりますが、中でも「正しいサイクリング」の具現化に関しては、

1.右側通行はしません!

2.歩行者を最優先します!

3.夜間・暗所ではライトを必ず点灯します!

の3つの最低限の交通ルール・マナーの誓約を行っていただくことを目的とする「JCAサイクリスト誓言」を制定し、警察庁の発表した自転車安全利用五則と併せて各都道府県サイクリング協会及びJCA賛助会員が率先して社会の模範となりうるよう遵守し、広く一般社会に普及させ、JCAの組織あげて改正道路交通法の施行に先駆けて安全な自転車の利用と運行と共に、JCA自転車保険を更に充実させ、自転車利用における安心の担保を高めようと努めております。

 また、「楽しいサイクリング」に関しては、若者のスポーツ離れに歯止めを掛け、多くの皆さんに自転車に親しんで頂くため、あらゆるニーズを取り入れ、従来のサイクリングに捕らわれない魅力あるサイクルイベントの具現化を目指して参ります。

 中でも、「バイクニューヨーク」と提携した「東京シティサイクリング大会」、「瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会」などの世界的規模のサイクリング大会の実施や全国各地の観光地を既存の交通インフラと自転車を融合させ、手軽で自由に走れるサイクリングツアーを各旅行会社とタイアップし実施を目指しております。

 この他本年の主たるイベントは、蔵王におけるヒルクライム、自然との共生を目指すMt.FUJIエコサイクリング、耐久サイクリングつくば大会、同袖ケ浦大会及び信越五高原ロングライド、乗鞍、美ヶ原のヒルクライムや全国のサイクリング協会と協力して実施する香川県は高松市周辺での全国サイクリング大会、全国6地区でのブロックサイクリング大会、各都道府県単位で行う各種のサイクリング大会などを更に充実して開催を目指して参ります。

 以上のほか、サイクリングを楽しむための様々な情報やサイクリングに関する有益な情報など盛り込んだ当協会の季刊情報誌「サイクリングジャパン」を年4回発行し、自転車に関する全てを網羅するオフィシャルサイト「JCA」を提供し、サイクリストの皆様が心身ともに健康で楽しいサイクリングライフが送れるよう支援していくとともに自転車関連の産業が発展するよう協力をして参ります。

 結びになりますが、東日本大震災で被災された方々には、未だ復興途中で不自由な思いをなされていることに改めて心よりお見舞い申し上げますと共に、皆様のご多幸とご健勝を心から祈念申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。

           公益財団法人 日本サイクリング協会
           会長代行 加  藤  元  彦