JCA top
サイトニュース

2013年 JCA会長 新年挨拶文


 新年あけまして おめでとうございます。

 平成25年の新春を迎え、謹んでごあいさつを申し上げます。

 また、全国の自転車愛好者やサイクリストの皆様をはじめ、自転車に関係する業界の皆様方におきましては、日頃から財団法人日本サイクリング協会(以下、JCA)のサイクリング普及啓発等の事業に対し、深いご理解とご協力を賜りまして、心より厚くお礼申し上げます。

 私どもJCAは、本年度も一般市民のスポーツ志向、健康志向のニーズと地球温暖化に伴う環境保全に対する意識の高まりを受けて、人と自転車そして環境に優しい健康で安全な社会作りを積極的に推進して参ります。

 さて、総務省に拠りますと「若者(20~30歳代)のスポーツ離れが顕著である」との報告があり、大変な懸念を抱いておりますが、その理由として、娯楽の多様化や緩やかな人間関係を望むニーズが若者の間で多くなっていることがあげられております。確かに野球や水泳に取り組む人々は年々少なくなっているようでありますが、しかし山ガールの登場に象徴されるように現在は登山が大きなブームを迎えており、東京マラソンの多数の参加者抽選でもわかるように大きなブームとなっています。私は昨年の挨拶文において「余暇活動においては、幅広くレジャーを楽しむのではなく、自分の好みに合ったものをある程度集中して楽しむニーズ(選択投資型余暇)が増えており、余暇活動の絞り込み傾向が顕著となる」と記しましたが、まさに今回の総務省による報告はそれを如実に顕した結果といえます。

 サイクリングについて言えば自転車ブームと言われて久しく、一服感は拭えませんが、まだまだこれに取り組む方は増え続けております。

 私どもJCAは、一昨年から「楽しいサイクリング」と「正しいサイクリング」という二本の柱を掲げ取り組んでおりますが、本年度の「楽しいサイクリング」は、若者のスポーツ離れに歯止めを掛け、多くの皆さんに自転車に親しんで頂くため、あらゆるニーズを取り入れ、従来のサイクリングに捕らわれない魅力あるサイクルイベントの具現化を目指して参ります。

 中でも、バイクニューヨークと提携した東京シティサイクリング大会、瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリングプレ大会などの世界的規模のサイクリング大会の実施や昨年群馬県において実施検証した全国各地の観光地を既存の交通インフラと自転車を融合させ、手軽で自由に走れるサイクリングツアーを各旅行会社とタイアップし実施を目指しております。

 この他本年の主たるイベントは、蔵王におけるヒルクライム、自然との共生を目指すMt.FUJIエコサイクリング及び信越五高原ロングライド、乗鞍、美ヶ原のヒルクライムや全国のサイクリング協会と協力して実施する千葉県は房総半島での全国サイクリング大会、全国6地区でのブロックサイクリング大会、各都道府県単位で行う各種のサイクリング大会などを更に充実して開催を目指して参ります。

 また、「正しいサイクリング」は、昨年1.右側通行はしません!2.歩行者を最優先します!3.夜間・暗所ではライトを必ず点灯します!の3つの最低限の交通ルール・マナーの誓約を行っていただくことを目的とする「JCAサイクリスト誓言」を制定し、各都道府県サイクリング協会及びJCA賛助会員が率先して社会の模範となり広く一般社会に普及させ、JCA組織あげて自転車が起因する交通事故の撲滅に引き続き努めて参ります

 以上のほか、サイクリングを楽しむための様々な情報やサイクリングに関する有益な情報など盛り込んだ当協会の季刊情報誌「サイクリングジャパン」年4回発行し、自転車に関する全てを網羅するオフィシャルサイト「JCA」をリニューアルして提供し、サイクリストの皆様が心身ともに健康で楽しいサイクリングライフが送れるよう支援していくとともに自転車関連の産業が発展するよう協力をして参ります。

 結びになりますが、東日本大震災で被災された方々に、改めて心よりお見舞い申し上げますと共に、皆様のご多幸とご健勝を心から祈念申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。

 

           財団法人 日本サイクリング協会
           会長代行 加  藤  元  彦