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2011年を迎えて  谷垣 禎一 会長挨拶

 新年明けましておめでとうございます。
平成23年の新春を迎え、謹んでごあいさつ申し上げます。

全国の自転車愛好者やサイクリストの皆様をはじめ、自転車に関係する業界の皆様方には、日頃から本協会のサイクリング普及啓発事業に対し、深いご理解とご協力を賜りまして、厚くお礼申し上げます。

本協会は、一般市民のスポーツ志向、健康志向及び地球温暖化に伴う環境保全に対する意識の高まりを受けて、人と自転車そして環境に優しい健康で安全な社会作りを推進していきます。

本年は「正しいサイクリング」と「楽しいサイクリング」という二本の柱を掲げ、具現化していきたいと思っています。

一言で言えば、現在は「自転車ブーム」が到来していると言えますが、それに伴い自転車に起因する事故も加速度的に増加しています。自転車事故の多くの原因となっているのは、自転車乗用者のルール無視、マナーの低下だという指摘があります。本協会にはJCAサイクリング指導者(サイクリングインストラクター、サイクリングディレクター)制度があり、長年にわたって指導者の養成・活用を行ってまいりましたが、本年は制度の充実と指導者の活躍の場を拡大いたします。具体的には、本協会が関係するサイクリング大会、イベント時において周知すると共に、都会のオアシスとも言える神宮外苑サイクリングコース(自転車公園)の開場時にセミナーを実施して、ルール、マナーの熟知を図るだけでなく、安全な自転車の乗り方も習得して頂き、「正しいサイクリング」を出来る人々がJCA会員であると誇れるよう邁進いたします。また、自転車公園の全国的な広がりも作っていければと思っております。

 一方、自転車は健康にも良く、環境にも優しい乗り物ですが、それを目的としてしまうと長続きしません。元来自転車は楽しいものなのです。私共は自転車通勤もサイクリングであると考え、日常生活に無理なくサイクリングを導入し、通勤しながら、楽しく健康と環境に寄与することを目指します。

 また、「楽しいサイクリング」を認識して頂くため、今年も多くの大会、イベントを開催してまいります。 本年の主たるサイクリングイベントは、蔵王におけるヒルクライム、自然との共生を目指すMt.FUJIエコサイクリング、休日の東京都心を爽快に走り抜ける東京シティサイクリング、乗鞍、美ヶ原のヒルクライム、来島海峡大橋サイクリング大会、古くから日本人の心のふるさとである三重県「お伊勢さん」での全国サイクリング大会、全国6地区でのブロックサイクリング大会、各都道府県単位で行う各種のサイクルリング大会などを更に充実して開催していくとともに、新たな取り組みとして新規の耐久レースの実現を目指しているところです。

以上のほか、サイクリングを楽しむための様々な情報やサイクリングに関する有益な情報などを当協会年4回発行の季刊情報誌「サイクリングジャパン」及びオフィシャルサイト「JCA」において提供し、サイクリストの皆様が心身ともに健康で楽しいサイクリングライフが送れるよう支援していくとともに自転車関連の産業が発展するよう協力をしてまいります。

結びになりますが、皆様のご多幸とご健勝を心から祈念申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。

財団法人 日本サイクリング協会 会長谷垣 禎一