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2010年を迎えて  谷垣 禎一 会長挨拶

 新年明けましておめでとうございます。

 平成22年の新春を迎え、謹んでごあいさつ申し上げます。 全国のサイクリストの皆様をはじめ自転車に関係する業界の皆様方には、日頃から本協会のサイクリングの普及啓発事業に対し、深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 今日、サイクリングは国民のスポーツ志向、健康志向及び地球温暖化に伴う環境保全についての意識の変化により、人と環境に優しい自転車利用の関心の高まりを受けて、 大きなブームを迎えています。日常生活でも自転車利用者が増加の傾向にあり、全国各地で自転車に優しい街づくりが進められるようになってきました。

 ある団体の調査によると20才以上のサイクリング人口は推定で258万人に達するという心強いデータがあります。また、別の団体の50歳以上80歳までのスポーツ行動の調査では、 今後始めてみたいスポーツ行動の第1位にランクされ、男女ともそれぞれ200万人以上の潜在需要が見込まれているという歓迎すべきデータもあります。

 私共は全国の都道府県サイクリング協会の皆様の協力のもと『快適なサイクリングを通じて、健康を増進し、 自然との共生を図り地球環境を守っていくこと及び自転車に関連する交通事故の防止に努めること』をコンセプトとして、サイクリストの皆様とともに活動してまいります。

 本年のイベントは、自然との共生を目指すMt.FUJIエコサイクリング、休日の東京 都心を爽快に走り抜ける東京シティサイクリング、乗鞍、美ヶ原のヒルクライム、 遷都1300年を記念する古都・奈良での全国サイクリング大会、全国6地区でのブロックサイクリング大会、各都道府県単位で行う各種の大会などをさらに充実して開催していくとともに新規の普及活動として、 蔵王におけるヒルクライム及び二本松における耐久レースの実現を目指しているところです。

 新たに、サイクリングを始めたいと希望する皆様には、その楽しさや有用性を体験していただくためにサイクリングの入門教室を随時開催していく予定です。 特に中高年世代には、サイクリングを生涯にわたる上質の趣味として楽しんでいただけるよう「生涯サイクリング」を提唱、推進してまいります。

 また、日本における自転車の利用環境はヨーロッパの自転車利用先進国に比較して 大きく立ち遅れており、自転車専用レーンやサイクリングロードなどはまだまだ十分に整っているとは言えない状況です。 サイクリストに限らず自転車利用者が安全に安 心して自転車を利用できる環境を目指して、関係各方面に粘り強く働きかけていくことが重要と考えています。

 以上のほか、サイクリングを楽しむための様々な情報やサイクリングに関する有益な情報などを当協会年4回発行の季刊情報誌「サイクリングジャパン」 及びオフィシャルサイト「JCA」において提供し、サイクリストの皆様が心身ともに健康で楽しいサイクリングライフが送れますよう支援していくとともに自転車関連の産業が発展しますよう協力をしてまいります。

 結びになりますが、皆様のご多幸とご健勝を心から祈念申し上げ、年頭のあいさつとさせていただきます。

財団法人 日本サイクリング協会 会長谷垣 禎一