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2009年を迎えて  深澤 亘 会長挨拶

新年明けましておめでとうございます。

平成21年の新春を迎え、謹んでごあいさつ申し上げます。賛助会員の皆様をはじめ、自転車に関係する皆様方には、 日頃から本協会のサイクリングの普及啓発事業に対し、深いご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

今日、サイクリングは国民の健康志向や環境保護などの後押しを受けて、大きなブームを迎えています。 休日になると、色とりどりのウェアを身に着けたサイクリストが街中を颯爽と走っている風景が日常的になりつつあります。

また、通勤などの日常生活における自転車利用も急速に拡がってきており、自転車専用レーンなどの取り組みが各地で行われています。

テレビ、新聞などマスコミでも自転車の話題がたびたび取り上げられています。当然、自転車関連の専門雑誌は充実の一途を辿っていますが、 自転車にあまり縁のなかった出版社においても、出版不況といわれるなか自転車関連の出版物を次々と刊行しています。 本協会の賛助会員数もつい数年前までは、九千名前後で推移していましたが、今や一万三千名を超える盛況を示しています。

このような背景のもと、本年も『快適なサイクリングを通じて、健康を増進し、 自然との共生を図り地球環境を守っていくこと及び自転車に関連する交通事故の防止に努めること』を基本理念として、 自転車愛好者が心身ともに豊かな生活が楽しむことができますよう積極的に活動してまいります。

快適及び健康に関しては、サイクリングは爽快な野外活動として、五感が刺激され、季節の移り変わりを全身で感じることができ、 心身のリフレッシュに大きな効果があります。自転車も入門用のクロスバイクからロードレーサーにいたるまで豊富に揃っております。 高級なものは航空機にも使用されるファイバーやチタンなどの素材を使って先端技術の粋を集めて製作され、 快適な乗り心地となっており他のスポーツとは違った魅力にもなっています。

また、身体の特定箇所に大きな負荷をかけない有酸素運動であり、心肺機能の向上、代謝の促進や筋力強化に効果があり、 生活習慣病の原因となるメタボリック症候群の予防にも繋がるといわれております。

全国で実施している多種、多様なサイクリングイベントを通じて、幅広い世代にサイクリングの楽しさや魅力などをアピールしていきますが、 特に中高年世代には、サイクリングを生涯にわたる上質の趣味として楽しんでいただけるよう「生涯サイクリング」を提唱、推進してまいります。

環境に関しては、自転車は温室効果ガスを排出しない環境に優しい移動手段です。 当協会は地球温暖化防止に協力するため、環境省が提唱しているCО2削減の国家プロジェクト「チーム・マイナス6%」に参加登録し、 自転車の活用を図るべくエコサイクリングを全国的に展開中です。世界遺産登録を目指している富士山の清掃活動とサイクリングをドッキングした 「Mt. Fujiエコサイクリング大会」は、昨年、2回目を迎えましたが、参加者が倍増し、 地元高校生などがボランティアとして執務にあたるなど内外で大きな反響を呼びました。今年は更に充実した形で展開できるよう努めてまいります。

交通安全の点につきましては、自転車利用の増加に伴い、自転車に関連する交通事故の増加が問題になっておりますので、 交通関連法規の順守及びマナーの向上について、警察をはじめ関係の機関と協力して、イベントなどの機会を通じて周知啓発を図り、 事故の減少に協力していきたいと思っております。

以上の4Kを踏まえて、自転車ブームの追い風を受けて、従来のイベント事業を拡大、 充実させていくとともに情報誌サイクリングジャパンやホームページなどを活用してサイクリングと自転車に関する有益な情報を提供し、 サイクリングの健全な普及発展のみならず自転車産業の振興に寄与できればと願っております。

また、新規の事業にも積極的にチャレンジしていきますが、本年はJCA創立45周年の節目にあたりますので、 サイクリングを広く一般に周知していきたいと予てから要望の強かった「サイクリングの日」を制定すべく検討中です。 更に、一般の方々にサイクリングを身近に感じていただくとともに趣味としてのサイクリングの奥の深さを理解していただくために 「サイクリング検定」の実施も検討中です。

事業の遂行にあたりましては、自転車関連の各団体、47都道府県サイクリング協会及び賛助会員の皆様方の協力が必要不可欠ですので、 ご協力のほどくれぐれもよろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、皆様のご多幸とご健勝を心から祈念申し上げ、年頭のあいさつとさせていただきます。