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全国的には未だ厳しい寒さが続いておりますが、南からは花の便りも届き始め、いよいよサイクリングの本格的なシーズンの 幕開けを迎えようとしております。

シーズンのスタートにあたり、賛助会員の方々をはじめとして、全国のサイクリスト及び自転車関係の皆様には、当協会のサイクリング普及奨励事業に関して、 日頃から格別のご理解、ご協力を戴いていることにつきまして、心から感謝申し上げます。

今シーズンは、『快適なサイクリングを通じて健康を増進し、自然との共生を図り、地球環境を守っていくこと、及び自転車に関連する交通事故の防止に 努めること』を基本的なテーマとして、心身ともに豊かな生活を楽しむことができますよう活動してまいります。

自転車は最も手軽な乗り物として、幼児から高齢者にいたるまで幅広い年齢層に親しまれています。 その用途はロードレースやトラック競技などのスポーツ、野外活動・レクリエーションとしてのサイクリング、通勤・通学や買い物などの 実用的な利用など、多岐にわたっております。

最近、自転車の利用については、各方面から脚光を浴びており、マスコミでも自転車の話題がたびたび取り上げられております。 そこでは、環境や健康に加えて、自転車利用の増加に伴う交通事故の問題などが主要なテーマとなっております。 まさに当協会の目指すテーマと一致しており、私どもの活動はタイムリーなものとして社会に貢献できるものと自負しております。

『快適』の面については、皆様の場合はサイクリストとして日常的に体感されており、今さら申し上げるまでもありませんが、 テクノロジーの発達により、自転車の種類が用途別に増えるとともにその構造、材質、機能も画期的に改良され、従前とは比べ物にならないほど 快適なものに進化しております。

最新の自転車利用の快適性について、広く一般に啓発し、利用の拡大を図り、併せて自転車の利用環境の改善に努めていくことが肝要と考えております。

『環境』の面については、二酸化炭素など温暖化ガスの大量排出による温暖化が原因とみられる異常気象が世界各地で発生し、 人々の生活や生態系に大きな影響を及ぼし、環境保全が人類共通の課題となっております。

当協会は温暖化防止に協力するため、環境省が中心となって提唱しているCO2削減のプロジェクト「チーム・マイナス6%」に参加登録しました。 また、より効果的に環境保全活動を全国的に展開するため、エコサイクリングキャラクターマーク「エコロくん」を制定し、そのキャラクターマークも 登録すべく準備中です。

また、今後はサイクリングだけにとどまらず、関係諸機関と協力しながら、環境にやさしい自転車の有効利用について、今までの調査研究の成果をもとに 周知していきたいと考えております。例えば、自転車と共生する街づくりを進めている自治体や、環境保全に理解のある企業、団体などと協力し、 バイシクル・コミューター(自転車通勤者)の増加を図ったり、自転車を利用する環境の整備について提言を行っていくことなどです。

『健康』の面では、自転車の利用は心肺機能の向上や筋力の強化に効果があり、身体の一部に負担をかけないため、自転車は身体にやさしい乗り物です。 特に中高年世代を中心に、メタボリック・シンドロームの解消に効果のあるサイクリングを、積極的にアピールしていきたいと思っております。

この世代は、少年時代に自転車に熱中した経験のある方々が大半だと思いますので、再び自転車に回帰していただき、生涯にわたってサイクリングを 楽しんでいただけるよう、「生涯サイクリング」を提唱し、社会に定着するよう取り組んでまいります。

『交通事故の防止』については、最近、自転車にかかわる交通事故の急増が社会問題となっておりますが、交通ルールやマナーの順守について 周知・啓発を図っていくとともに、関係諸機関と連携し、都道府県サイクリング協会の協力をいただきながら、自転車の安全快適な走行空間の確保に 努めていくことが重要と考えております。

以上のほか当協会では、情報誌「サイクリング・ジャパン」及びホームページにおいて、サイクリングに関する情報を提供しておりますが、 前者については大幅に紙面を刷新し、より有益な情報を中心に掲載していくつもりです。後者については、ITの特性を最大限に活用して、自転車の利用に関する 総合的なサイトとして、サイクリングのみならず自転車に関するあらゆる情報を発信し、サイクリングの健全な普及発展に努めてまいります。

これらの事業の実施にあたっては、賛助会員各位、47都道府県サイクリング協会、並びに自転車関係諸団体の皆様方のご協力が必要不可欠でございますので、 ご協力のほど、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。